2016年06月14日更新 エボラ出血熱終息に向けた状況レポート (更新13)

 2016年6月10日付けでWHOより、エボラ出血熱の発生状況が公表されています。

要約

2016年3月29日に、西アフリカのエボラ出血熱の感染流行に関する国際的な懸念に対する公衆衛生上の緊急事態が、解除されました。ギニア、リベリア、シエラレオネでは、合計で28,616人の確定診断患者、感染の可能性の高い患者、及び疑いのある患者が報告され、このうち、11,310人が死亡しました。
最近の感染の集団発生では、3月17日から4月6日の間に、確定診断患者7人と可能性の高い患者3人が、ギニア南東部N'Zerekore(ンゼレコレ)州のいくつかの県(9人)とMacenta(マセンタ)県(1人)から報告されました。また、4月1日から5日にかけて、リベリアのMonrovia(モンロビア)からエボラ確定患者3人が報告されました。これらの患者は、マセンタの患者の妻と2人の子どもで、マセンタからモンロビアに向かって旅行していました。
この集団発生での最初の患者(ンゼレコレ州県下Koroparaに住む37歳女性)は、2月15日に発症し、確定診断されることなく2月27日に死亡しました。彼女の感染源は、エボラウイルスの感染から回復した者に持続保持されていたウイルスと接触したことによると考えられています。
シエラレオネでは、2016年3月に発生した最後のエボラウイルスの集団感染を含めて、届け出された全ての死亡者の検査と迅速な調査活動、及び感染が疑われる全ての患者の検査を行う強化監視体制を維持してきました。この検査体制の方針は、6月30日に再検討されます。
ギニアでは、4月19日に最後の患者の2回目のエボラウイルス検査が陰性となりました。このため6月1日には、ギニアは、エボラウイルスの流行の終息を宣言しました。
6月9日に、WHOは、リベリアでのエボラウイルス流行の終息を宣言しました。これは、最後の患者が4月28日に2回目の検査で陰性となって以来、42日が経過したことによります。

リスク・アセスメント

 ギニアでは6月1日に、リベリアでは6月9日に、それぞれ、最近発生したエボラウイルスの集団感染対して終息が宣言されました。実行能力の指標は、ギニア、リベリア、シエラレオネでは新たな大流行に対処するには、処理能力が流動的であることを示唆しています。感染から回復した者の体液との接触から生じる新たな感染の発生へのリスクは残っており、安全な性行動の習慣や体液の検査に関する相談を通じて徐々に緩和させていく必要があります。

出典

WHO. Situation Report, Emergencies. 10 June 2016
Situation reports: Ebola virus disease
http://apps.who.int/iris/bitstream/10665/208883/1/ebolasitrep_10Jun2016_eng.pdf?ua=1