2016年11月04日更新 コレラの発生- イエメン(更新)

 2016年10月30日に、WHO東地中海地域事務局(EMRO)から公表された情報によりますと、イエメン保健省は、新たにコレラ患者およびコレラに関連する死亡者の数値を公表しました。

 2016年10月30日までに、疑い患者が合計で1,410人、そのうち、45人がコレラ関連で死亡していると報告されました。検査で診断確定された患者は、Taiz(タイズ)、Aden(アデン)、Lahj(ラヒジュ)、Al-Hudaydah(フダイダ)、Hajjah(ハッジャ)、Sana'a(サナア)、Al-Baida(バイダー)、Ibb(イッブ)の各県から報告されています。これまでに、検便検体116本がサナアの中央公衆衛生研究所で検査され、55本からコレラ菌(Vibrio cholerae)O1小川型が検出されました。

 WHOは、この国の保健省や日常の取り組みを支援するhealth/WASH taskforce(健康/水と衛生環境のための委員会)と共同で運営する支援組織と協調しながら、活動に取り組んでいます。WHOは、21か所にコレラ治療センターを開設しました。感染が発生しているほとんどの県での開設となります。センターでは、IV型補液、下痢症用の準備キット、患者の身体管理のための経口補充液などを準備しました。WHOは、コレラ患者の発見、報告、対策を強化するために、イエメンの全23県のうち16県から疫学調査の活動員を招集し、会議を開きました。

 イエメンには、急性水様性下痢症が常在しており、衛生環境の悪化との戦いが続いています。現在、流行により感染の発生している地域には760万を超える人々が暮らしています。加えて、300万を超える国内避難民が居ます。

 WHOは、イエメンの健康保健、並びに率先してWASH(水と衛生環境)の対策活動を広げる団体のための基金を要請する声明を出しました。また、引き続き対策活動を支援するために国内の緊急基金から約100万米ドルを拠出しました。

出典

EMRO/WHO. News, Surveillance, forecasting and response. 30 October 2016
Cholera update in Yemen, 30 October 2016
http://www.emro.who.int/surveillance-forecasting-response/surveillance-news/update-on-the-cholera-situation-in-yemen-30-october-2016.html