2016年11月10日更新 野生型ポリオへの取り組み- アフガニスタン

 2016年11月7日に、WHO東地中海地域事務局(EMRO)より、いまも野生型ポリオの発生がみられるアフガニスタンからのワクチン・キャンペーンへの取り組みが掲載されていますので、ご紹介致します。

アフガン全土にはポリオ・ワクチンを接種すべき560万人を超える子どもがいます

 アフガニスタン公衆衛生省は、加盟しているWHOおよびUNICEFと共に、南部、東部、南東部、および首都カブールを含む全国でリスクが高いと指定された地域でポリオ・ワクチンの接種キャンペーンを開始しました。このキャンペーンでは、560万人を超える子どもにワクチンを接種することが目的とされ、11月11日まで行われています。
 ポリオは不可逆性の機能障害を起こす病気です。ワクチンを通して、予防することしかできません。アフガニスタンの5歳未満の全ての子どもに、毎回のワクチン接種キャンペーン時にワクチンが接種されることが必要です。

 「ワクチンを接種していなければ、子どもたちは何処に住んでいても感染の危険があります。私たちは、全ての扶養者に、彼らの子どもがポリオ・ワクチンを接種することを促しています。それは、ポリオ・ワクチンが永久麻痺や死から子どもたちを護る唯一の手段だからです。」「アフガニスタンは、かつてよりも野生型ポリオの感染伝播を阻止することに熱心に取り組んでいます。私たちは目的を、全ての子ども1人々々にワクチンを配り、接種することに置いています。」と公衆衛生省長官Ferozuddin Ferozは述べています。

 ポリオ・ワクチンは安全で、ポリオに対して唯一有効な予防法です。ポリオ・ワクチンはイスラム法で許されており、イスラム社会のリーダー達にも特別に認められています。最近では、先週、80人以上のulama (知識人)がNangarhar (ナンガルハール州)に集まり、会議を開きました。このワクチンは、新生児、寝たきりや病気の子どもたちにも全く安全なもので、副作用もありません。

 このキャンペーンは、約25,000人のトレーニングを受けたワクチン接種者によって実施されています。最初にワクチン接種者が訪問したときに接種できなかった子どもには、金曜日を加えた4日間にもう一度、ワクチン接種者が訪問することになっています。このワクチン接種者たちと、その他にも第1線で働く医療従事者たちは、子どもたちを医療支援するために選ばれ、地域社会の人々からは信頼を得ています。この4日間でもワクチン接種できなかった子どもたちの両親には、彼らにポリオ・ワクチンを接種できる地元の医療センターを訪れることを促しています。

 2016年には、これまでに、Kunar(クナール)、Paktika(パクティカ)、Helmand(ヘルマンド)、Kandahar(カンダハル)の各州から野生型ポリオ患者12人が報告されています。アフガニスタンは、パキスタン、ナイジェリアと共にポリオが流行する3つの国のうちの1つです。

出典

EMRO/WHO. Afghanistan, News. 7 November 2016
Over 5.6 million children to be vaccinated against polio across Afghanistan
http://www.emro.who.int/countries/afg/index.html