2016年11月14日更新 ジカウイルス感染症の発生状況 (更新39)

 2016年11月10付けでWHOより発表されたジカウイルス感染症(いわゆるジカ熱)の発生状況に関する報告です。ジカウイルス感染症の発生状況は以下のとおりです。

情報更新の要点

先週、モントセラト(イギリスの海外領)とパラオで、新しく蚊の媒介によるジカウイルス感染症が報告されました。
先週、新しくジカウイルス感染症が関係する可能性のある小頭症その他の中枢神経系(central nerve system: CNS)奇形の報告された国と地域はありません。
先週、新しくジカウイルス感染症と関連するギラン・バレー症候群(GBS: Guillain-Barré syndrome)が報告された国と地域はありません。
ジカウイルスおよび神経疾患と新生児奇形に関する第5回緊急委員会が、2016年11月18日に開かれる予定です。

分析

全体として、世界におけるリスク評価は変わっていません。ジカウイルスは、媒介する蚊が棲息する地域で、地理的に拡大し続けています。いくつもの国、いくつもの地域で、ジカウイルス感染症の患者が減少する傾向が報告されていますが、警戒体制を強化しておくことが必要です。

発生状況

75の国と地域で、2007年以来(2015年以降、69の国と地域からです)蚊が媒介するジカウイルス感染伝播のエビデンスが報告されています。
 ・2015年以降、58の国と地域で流行発生が報告されました。
 ・7つの国と地域で、2016年に、蚊が媒介するジカの感染の地域感染の可能性やエビデンスが
  あります。
 ・10の国と地域で、2015年以前もしくは2015年に地域で蚊が媒介するジカウイルス感染の
  エビデンスが報告されています。しかし、これらの国と地域では、2016年には患者が報告されて
  いないか、又は流行が終息しています。
ミャンマーの健康・スポーツ省から、11月2日の週に、ジカウイルスへの感染が確認された患者が報告されました。
2016年2月以降、12の国でジカウイルスのヒト-ヒト感染のエビデンスが報告されました。
26の国と地域で、ジカウイルス感染症と関係する可能性の高い、または先天性の感染症が示唆される小頭症その他の中枢神経奇形が報告されました。
19の国と地域で、ギラン・バレー症候群(GBS)の発生数の増加、および/またはGBS患者でジカウイルス感染症の検査確認が報告されました。
ギニア・ビサウでは、4月初めに確認された6人の小頭症患者の調査が行われています。

出典

WHO. Situation Report, Emergencies. 10 November 2016
Zika virus, Microcephaly and Guillain-Barré syndrome
http://apps.who.int/iris/bitstream/10665/251001/1/zikasitrep10Nov16-eng.pdf