2017年01月05日更新 コレラの発生- イエメン(更新8)

 2016年12月29日に、WHO東地中海地域事務局(EMRO)から公表された情報によりますと、イエメン国民保健省からコレラ患者に関する情報が更新され、前回の更新以降に、新たにコレラ疑い患者1、089人と死亡者1人が発表されました。

情報の詳細

 12月28日までに、死亡者97人を含む累積のコレラ疑い患者12,733人が報告されました。感染の発生している行政地区は全県で、致死率は0.76%でした。これまでに、患者163人でコレラ菌(Vibrio cholerae)O1小川型が検査で確認されました。

 コレラの発生は、以下の各県、Abyan(アビヤン)、Aden(アデン)、Al-Bayda'a(バイダー)、Al-Dhale'a(ダーリウ)、Al-Hudaydah(フダイダ)、Al Jawf(ジャウフ)、Amran(アムラーン)、Dhamar(ザマール)、Hajjah(ハッジャ)、Ta'izz(タイズ)とSana'a(サナア)市の135地区からでした。しかし、最近の患者は、Ibb(イッブ)、Lahij(ラヒジュ)、Raymah(ライマ)、Sana'a(サナア)の各県で新たな地区からも報告されています。

 これまでに報告された患者と死亡者の大半(60%近く)が、アデン、イッブ、タイズ、フダイダの各県からとなっています。

 イエメン国民保健省、ユニセフ、OCHA(国連人道問題調整事務所)、その他の支援組織とともに、WHOの主導の下で組織されたコレラの対策会議が、感染予防と地域介入に取り組んでいます。それでも、他の行政区から新たな患者の報告が続いています。

 WHOは必需品となる医療支援物資や施設を充実されるための設備品をフダイダとライマの治療センター、並びに、サナアのAl Sabeen病院およびイッブとハッジャにある治療センターに届けています。

 WHOは、患者管理の研修、感染管理、飲料水の塩素消毒、固形廃棄物の処理および下水道のネットワーク管理を通して、現地の医療従事者の対応能力を強化しています。迅速診断キット(RDT)、IV型補液、経口補水液、飲料水用の塩素消毒の錠剤などの必需品が、感染の発生している地域に配給されています。緊急対策チームが全国各地に配置され、水源の水質検査と塩素消毒が行われています。

 WHOは、コレラやその他の下痢症に対する予防の国民意識を高めるために、住民の地域活動や健康維持への教育活動も支援しています。

 イエメンには、急性水様性下痢症が常在しており、国の衛生システムの対応能力を強めながら、下痢症との戦いを続けています。流行が発生している地域には760万を超える人々が暮らしています。加えて、300万を超える国内避難民がいます。

出典

EMRO/WHO. News, Surveillance, forecasting and response. 29 December 2016
Weekly update: Cholera cases in Yemen
http://www.emro.who.int/surveillance-forecasting-response/surveillance-news/weekly-update-cholera-cases-in-yemen-29-december-2016.html