2017年02月10日更新 ジカウイルス感染症の発生状況について (更新3)

 2017年2月9日付けでPAHO/WHOより公表されたジカウイルス感染症(いわゆるジカ熱)の発生状況に関する報告です。WHOからは先週報告され、現在は隔週で公表されています。今週は、PAHOから報告されたものなので、アメリカ大陸のみの発生状況の報告になりますので、ご注意ください。

アメリカ大陸におけるジカウイルス感染症の発生状況

 2016年第44週以降、アメリカ大陸で、新しく蚊の媒介によるジカウイルス感染症の国内感染が報告された国と地域はありません。2015年以降、これまでに、アメリカ大陸の48の国と地域で新しく蚊の媒介によるジカウイルス感染症の国内感染が確認されました。また、アメリカ大陸5か国では、性行為によるジカウイルスの感染例が報告されています。

 地域別の疫学状況は次のように要約されています。

北アメリカ
 アメリカ合衆国フロリダ州保健省では、現地で感染した患者の確認報告が続いています。

 メキシコでは、2016年39週以降、過去4週間は週平均で9件が確認され、(感染報告は)減少傾向にありました。

中央アメリカ(中米)
 中米では、患者数が、過去4週間は週平均で369例(疑い患者317例、確定患者52例)報告されており、流行が続いています。

 パナマでは、2016年30週から2017年1週まで、疑い患者と確定患者の増加傾向が持続していました。

カリブ海諸国
 モントセラトでは、疑い患者と確定患者の数が、2016年49週から51週にかけて増加する傾向にありました。

 カリブ海周辺の国と地域では、引き続き患者が報告されており、過去4週間は週平均で651件(疑い患者164例、確定患者487例)の拮抗した状態となっています。

南アメリカ(南米)
 南米では、患者数が、過去4週間は週平均で疑い患者と確定患者が6,601例報告されており、そのうちブラジルでは、疑い患者と確定患者が6,164例報告されています。

 パラグアイでは、2016年42週から2017年3週にかけて、報告された患者数が増加していました。

 ペルーでは、2017年1週から3週にかけて、報告された患者数が増加しました。この増加傾向はLoreto(ロレート)県で発生した感染の集団発生に関係しています。

 ベネズエラでは、2017年1週から4週にかけて、報告された患者数が増加しました。

ジカウイルス感染症に関連する先天性症候群

 これまでに、アメリカ大陸の23の国と地域で、ジカウイルス感染症に関連していることが確認された先天性症候群が報告されてきました。2017年5週には、メキシコで、初めてジカウイルス感染症に関連することが確認された先天性症候群の患者が報告されました。この2週間に、アルゼンチン、コロンビア、ドミニカ共和国、グアドループ、グアテマラ、マルティニーク、およびアメリカ合衆国で、ジカウイルス感染症に関連する先天性症候群の患者数が更新されました。

ギラン・バレー症候群(GBS)およびその他の神経障害

2016年12月以降に、ジカウイルス感染症に関連するギラン・バレー症候群(GBS)の患者が報告された国と地域はありません。

出典

PAHO/WHO. Epidemiological Alerts and Updates. 9 February 2017
Zika - Epidemiological Update
http://www.paho.org/hq/index.php?option=com_docman&task=doc_view&Itemid=270&gid=38061&lang=en