2017年03月07日更新 黄熱の発生報告 - ブラジル(更新3)

 2017年3月6日にWHOから公表された情報によりますと、WHOはブラジルでの流行を受けて出していた黄熱ワクチンの推奨地域の情報を更新しました。ブラジルおよび周辺国で黄熱ワクチンへの対応に変化が起こる可能性がありますので、最新の情報に注意してください。対応状況については、関係する国の大使館に確認してください。

ブラジルでの黄熱の流行状況に関連して、国際旅行者に向けられた黄熱予防ワクチン接種に対する推奨地域の最新情報

 2017年3月3日の時点で、黄熱ウイルスの伝播は、リスク評価が検討される前には黄熱の伝播のリスクがないと考えられていたブラジルの大西洋沿岸地域に向かって拡大を続けています。黄熱のリスク地域の地図を作成する科学技術諮問グループからの支援を受け、WHOは、2017年1月27日に緊急ニュース(Outbreak News)で、1月31日と2月14日に国際旅行者の健康に関するウェブサイトで、これらを公表してきました。

 Espírito Santo(エスピリト・サント)州でみられた感染の広がる速さ、黄熱の調査において人および動物への黄熱の流行がVitoria(ビトリア)市の近郊で発生していること、エスピリト・サント州は州全体で黄熱ワクチンの接種キャンペーンを実施していることを踏まえて、WHO事務局は、エスピリト・サント州全体が黄熱の伝播リスクのある地域とみなされるべきと判断しました。

 そのため、エスピリト・サント州を訪れる国際旅行者には、どの地域であっても、黄熱ワクチンを接種することが推奨されます。

 2013年に黄熱のリスクがあると判断された地域、2017年1月27日にWHOが緊急ニュース(Outbreak News)に掲載されたブラジルの他の地域について、追加された変更はありません。

 新しく黄熱のリスクがあると考えられた地域の決定は、(現在)予備なものであり、更新情報は定期的に提供されていきます。

 現在、WHO事務局がエスピリト・サント州全体を含めたブラジル各地を国際旅行する者に向けて出しているアドバイスは、次のとおりです。

・旅行者は、少なくとも10日前に黄熱の予防接種を受けること。
 国際保健規則(2005年)の附則7に記載されているとおりに、WHOによって承認された黄熱ワクチンを単回投与することで、黄熱に対し保護することに十分な持続免疫が生涯にわたって得られます。黄熱ワクチンの接種が禁忌の旅行者(9か月未満の幼児、妊娠中または授乳中の女性、卵に過敏性のある人、重度の免疫不全症候群を伴う人)または60歳以上の旅行者は、自身の健康を管理する専門家からアドバイスを受けておく必要があります。
・蚊刺しを避ける対策をよくみておくこと
・黄熱の自他覚症状に注意を払うこと
・黄熱が伝播する地域の旅行中および帰宅後、特に、黄熱を媒介できる蚊が国内に生息する国に帰国した後にも、素早く医療施設を受診できるようにしておくこと

 2017年における、黄熱ワクチンに対する接種を証明すると国際予防接種証明書に関する要求条件の最新情報は、WHOの国際旅行および健康に関するウェブサイトの中の附則1および国別リストに掲載されています。さらに、アメリカ大陸地域の加盟国が実施する国際予防接種証明書に関する要求条件の情報は、PAHOの黄熱ウェブサイトから入手することができます。

出典

WHO. Disease outbreak news, Global Alert and Response (GAR). 6 March 2017
Yellow fever - Brazil
http://www.who.int/csr/don/06-march-2017-yellow-fever-brazil/en/

参考情報

WHO. International travel and health(国際旅行および健康に関するウェブサイト)
http://www.who.int/ith/en/
PAHO. (黄熱ウェブサイト)
http://www.paho.org/hq/index.php?option=com_topics&view=article&id=69&Itemid=40784&lang=en