2017年06月21日更新 コレラの発生状況- ソマリア(更新6)

 WHO東地中海地域事務局(EMRO)より、6月15日付けで、ソマリアで流行しているコレラについて、最近の発生状況が公表されました。

情報の概要

 ソマリアの保健省には、第23週(2017年6月5日-11日)には、死亡者19人を含む2,429人の急性下痢症/コレラ患者が報告されました。このうち、患者460人(総患者数の19%)は、Banadir(バナディール)地域Wadajir地区から報告されました。

 今年1月からのコレラ流行による累積患者数は51,036人、死亡者数は782人となりました。患者の死亡率は1.6%で、緊急事態のレベル1%を上回っています。

 適時に効果的な介入が実施されていることで、全体としてのコレラ患者数は減ってきていますが、いくつかの地域からは新たな患者の報告が続いています。患者の大半は、Banadir(バナディール)地域Wadajir、Mudug(ムドゥグ)地域Goldogob、Lower Shebelle (下部シェベリ)地域Dusamareb、Galgadud、Mercaから報告されています。

 WHOが率いる健康(活動)隊は、保健省、支援組織、健康管理局などと連携しながら、感染への対策に取り組み、全国で予防対策を実施しています。

 WHOは、コレラのリスクが最も高い住民を特定するために、バナディール地域とGalgaduud(ガルグドゥード)地域でリスク・アセスメントを実施しました。医療従事者54人に対して、コレラの調査活動、患者管理、感染制御および予防へのトレーニングが行われました。1軒毎の戸別訪問での手洗いと衛生環境の整備(WASH)活動キャンペーンが、バナディール地域の感染発生の中心地であったAfgoye corridorで行われました。

 ソマリアでは、長雨の季節に雨が少なく、降水量が乏しかったために、深刻な干ばつに見舞われました。干ばつにより、家畜が殺され、穀物は枯れ、数十万人のソマリア人が土地を追われました。人道支援を必要とする人は、1,230万人のうち620万人となっています。約550万人には、コレラなど水が媒介する感染症に罹かるリスクがあります。雨期によってある程度の救いは得られましたが、一方で、現在は、洪水がコレラ患者数を増加させると予想されています。

出典

EMRO/WHO. Surveillance, forecasting and response. 15 June 2017
Weekly update: cholera in Somalia
http://www.emro.who.int/surveillance-forecasting-response/outbreaks/weekly-update-cholera-in-somalia-15-june-2017.html