2017年07月04日更新 コレラの発生状況- ソマリア(更新7)

 WHO東地中海地域事務局(EMRO)より、6月27日付けで、ソマリアで流行しているコレラについて、最近の発生状況が公表されました。

情報の概要

 ソマリア保健省に、第24週(2017年6月12日-18日)には、死亡者13人を含む1,979人の急性下痢症/コレラ患者が報告されました。このうち、患者337人(総患者数の17%)は、Banadir(バナディール)地域Wadajir地区から報告されました。この患者数は、第23週の新規患者数から19%減っています。数か月前から適時に有効な介入への取り組みを行ってきた結果、効果が現れてきたといえます。

 今年1月からのコレラ流行による累積患者数は53,015人、死亡者数は795人となりました。患者の致死率は1.5%で、緊急事態のレベル1%を上回っています。報告される患者のうち、53%は5歳未満の子どもの感染でした。ほとんどの患者はBanadir(バナディール)地域Wadajir地区、Mudug(ムドゥグ)地域Harfo、Lower Shebelle (下部シェベリ)地域Galgadud、Markkaから報告されました。

 WHOが率いる健康(活動)隊は、保健省、支援組織、健康管理局などと連携しながら、感染への対策に取り組んでいます。WHOによって、医療従事者54人に対して、急性下痢症/コレラの調査活動、患者管理、感染制御および予防へのトレーニング行われました。結集された緊急感染対策チームが、南部中央部地域のコレラ治療施設および病院でさらに治療を受けている患者75人を含めて、1,140人の急性下痢症/コレラ患者に医療支援を行ってきました。すべての地域の感染リスクの高い地区には、62トンを超える緊急物資や関係機関への下痢症用キットが、事前に配給されました。

 ソマリアでは、何シーズンも雨が少なく、降水量が乏しかったために、深刻な干ばつに見舞われました。干ばつにより、家畜が死に、穀物は枯れ、数十万人のソマリア人が土地を追われました。緊急に人道支援を必要とする人は、1,230万人のうち670万人となっています。また、コレラなど水が媒介する感染症に罹かるリスクのある人は約550万人になっています。

出典

EMRO/WHO. Surveillance, forecasting and response. 27 June 2017
Weekly update: cholera in Somalia
http://www.emro.who.int/surveillance-forecasting-response/outbreaks/weekly-update-cholera-in-somalia-27-june-2017.html