2017年07月27日更新 コレラの発生状況- ソマリア(更新8)

 WHO東地中海地域事務局(EMRO)より、7月18日付けで、ソマリアで流行しているコレラについて、最近の発生状況が公表されました。

情報の概要

 ソマリア保健省から、第26週(2017年6月26日-7月2日)に、死亡者3人を含む1,121人のコレラ患者が報告されました。このうち、患者272人(総患者数の24%)は、Banadir(バナディール)地域から報告されました。新規の患者数は前週から18%減り、死亡者数は第24週と比べて14%下がってきました。

 2017年1月にコレラの流行が始まって以来、死亡者806人を含め、合計患者数56,628人が、15地域41地区から報告されました。患者の致死率は1.4%で、緊急事態のレベル1%を上回っています。報告される患者のうち、72%は5歳未満の子どもでの感染でした。

 この数週間は、コレラ患者数がゆっくりと減ってきました。しかし、新たな患者が、Galgadud(ガルグドゥード)地域、Gedo(ゲド)地域、 Togdheer(トゲアー)地域、Bakool(バコール)地域、Middle Jubba(中部ジュバ)地域からと、その他調査体制の整っていない地域から報告されています。

 WHOと健康(活動)隊は、保健省や地方の自治組織などと連携しながら、新たな患者の(発生)数を減らすために、適時に有効性のある介入への取り組みを行っています。これにより、コレラの流行が始まったときに開設されたコレラ治療センター56か所のうち10か所、コレラ治療施設54か所のうち34か所を、患者数が減少したことで閉じることができました。

 コレラの感染への対策と予防に対する取り組みは、全国で続けられています。感染の発生調査と対策活動を支援するために、移動可能な対策チーム2チームが、Harfo地区に配置されました。今回のコレラ流行における感染の中心地となったAfgoye回廊、Buhodle、Dandan、Horufadhiの街では、一軒毎に、コレラの感染予防と意識向上への説明が行われました。 Puntland(プントランド)地域では、医療保健の従事者が水処理に関する訓練を受けました。また、ケニアのDadaabキャンプから帰還してきた難民で患者が報告された後、Kismayo(キスマヨ地区)で地域住民の意識向上への集会が(何度も)開催されました。流行が始まって以来、60トン近くの医療用必需品が、すべての地域に対して分配されています。

 ソマリアでは、何シーズンも雨が少なく、降水量が乏しかったために、深刻な干ばつに見舞われました。干ばつにより、家畜が死に、穀物は枯れ、数十万人のソマリア人が土地を追われました。緊急に人道支援を必要とする人は、1,230万人のうち670万人となっています。また、コレラなど水が媒介する感染症に罹かるリスクのある人は約550万人になっています。

出典

EMRO/WHO. Surveillance, forecasting and response. 18 July 2017
Weekly update: cholera in Somalia
http://www.emro.who.int/surveillance-forecasting-response/outbreaks/weekly-update-cholera-in-somalia-18-july-2017.html