2017年08月01日更新 コレラ流行の再興- イエメン (更新8)

 2017年7月27日付けでWHO東地中海地域事務局(EMRO)から、イエメンで再興しているコレラの発生情報が更新されました。コレラ患者は、40万人を超えました。

情報の詳細

 イエメン国民保健省は、2016年10月に流行が始まってから7月26日までに、関連する死亡者1,885人を含め、累積のコレラ疑い患者が408,583人となったことを報告しました。

 全体での患者の致死率は0.5%に留まっています。しかしながら、Raymah (ライマ県、1.2%), Ibb (イッブ県、0.8%) 、Hajjah (ハッジャ県、0.8%)では、これよりも高くなっています。これまでの数週間と比べて、コレラ疑い患者と死亡者の数は減ってきました。しかし、現在も検証中の患者情報からの追加があり、これらの数値は変わる可能性があります。

 WHOと医療支援組織は、コレラ対策会議を通して、国レベル、地域レベルで、コレラ対策の向上に取り組む担当省庁に対し、支援を行っています。16県に、下痢症治療センター47か所と経口補水液の補給センター278か所を開設しました。また、患者を管理する医療関係者の訓練、地域社会での飲み水の浄化、コレラ患者の調査の運営や流行への対策を実施する緊急対策チームの派遣、イエメンの疾病に対し早期に警報を発信するための調査体制の強化などが行われています。4月27日以降、788,000袋を超える点滴用の輸液、清潔な必要物品を揃えたベッド525床、コレラおよび下痢症の治療に必要な物品を揃えた道具セット112式を、WHOは提供してきています。

 流行への対策として、100万回分のワクチン単回接種を用いたコレラ・ワクチンの接種キャンペーンが、世界の備蓄ワクチンの利用可能性に基づき、最も感染リスクの高い地区に暮らすたくさんの人々を対象として、2回の予防ワクチン接種キャンペーンを行うことが望ましいとする保健当局の要請で、来年に延期されました。

 イエメンには、コレラが常在しています。また、4月以降、コレラ患者が急増しており、1日5,000件近くが報告されています。現在も続く内戦、医療・上水道・衛生設備などの破壊、栄養失調により、人々はコレラなどの病気に感染しやすくなっています。

出典

EMRO/WHO. Surveillance, forecasting and response. 27 July 2017
Weekly update - cholera in Yemen
http://www.emro.who.int/surveillance-forecasting-response/outbreaks/weekly-update-cholera-in-yemen-27-july-2017.html