2017年08月16日更新 コレラ流行の再興- イエメン (更新9)

 2017年8月14日付けでWHOから公表された情報によりますと、イエメンのコレラの流行で、今年の累積患者数が、50万人に達しました。

情報の詳細
 イエメンにおけるコレラ疑い患者の総数が、今年に入って、この日曜日で50万人に達しました。また、4月以降に流行が急速に拡がってからの死亡者数はほぼ2,000人となりました。
 全体として、全国での感染の脅威は7月初旬から減ってきています。特に、感染の発生が最悪状態であった地域では、減ってきています。しかし、この悲惨な飲み水による病気の疑い患者の数は、全国で猛威を振るっており、1日5,000人が感染しているとみられています。
 コレラの拡がりは、ピーク時と比べて、いくつもの地区で際立って減ってきていますが、この病気が、最近になって発生した地区では未だに急速に拡がっており、たくさんの患者が記録されています。
 イエメンのコレラ流行は、現在、世界で最大の規模であり、上下水道などの衛生環境が悪く、全土で水の供給設備が破壊されているために、急速に拡がっています。数百万の人々が清潔な水を絶たれ、大都市ではゴミの回収が止まっています。
(内戦の)被害、破壊、資金の不足により、全医療施設の半数以上が閉鎖されているために、医療体制は、崩壊からの対応に苦しめられています。医薬品や必要物品の不足は慢性的で、拡大しており、3万人の有能な医療従事者にも、ほぼ1年にわたって給与が支払われていません。

「イエメンの医療従事者は、あり得ない状況で活動しています。何千もの人々が病気になっていますが、十分な医療施設も、十分な医薬品も、十分に清潔な水さえもがありません。この状況下にある医者や看護師が、医療対策の中核となっています。彼らがいなければ、私たちはイエメンで何もすることができません。彼らには、賃金が支払われなければなりません。そうすることで、彼らは(人々の)いのちを救うことができます。」とWHO事務局長Tedros Adhanom Ghebreyesus博士は述べています。

 WHOと支援組織は、コレラを治療するための診療所を開設し、医療施設の機能回復や、医療物品の分配、国による医療対策への取り組みを支援することに、24時間体制で取り組んでいます。
 コレラの疑いのある病人でも、医療サービスを利用できた人は、99%以上が生存しています。しかし、約1,500万の人々が最低限の医療を受けられずにいます。

「今日、イエメンで人のいのちを救うためには、医療体制、特に、医療従事者を支援する必要があります。そして、私たちは、イエメン政府、(何らかの)役割を果たすことのできる(感染発生)地域とその他の地域にいるすべての支配者に対して、既にたくさんの苦しみを引き起こしている、この紛争の政治的な解決策を見つけることを求めます。イエメンの人々は、彼らの生活とこの国の再建のために、もはや長く耐えることはできません。彼らに必要なものは平和です。」とTedros博士は述べています。

出典

WHO. News release, Media centre. 14 August 2017
Cholera count reaches 500 000 in Yemen
http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2017/cholera-yemen-mark/en/