2017年09月25日更新 チクングニア熱の発生-イタリア(更新)

2017年9月15日にWHO(世界保健機関)からイタリアでの国内感染によるチクングニア熱の発生が報告されたところですが、9月18日付けで、WHOヨーロッパ事務局内イタリア事務所からも注意喚起の記事が出されています。

情報の詳細

2017年9月14日までに、イタリアでは、国内感染でのチクングニア熱患者14人が確定診断されました。うちわけは、ローマで6人、Lazio(ラツィオ)州Anzio(アンツィオ)で8人です。現在も、検査が進められています。直近の患者は8月25日から9月7日にかけて発症しています。

これで、イタリアでのチクングニア熱の流行は2度目となります。(最初の流行は)2007年に、北東部Emilia Romagna(エミリア=ロマーニャ)州で、患者217人が報告されました。

WHOは、地中海地域にはヒトスジシマカ(Aedes albopictus)が生息し、チクングニア熱の流行を維持できる環境があるため、さらに、チクングニア熱の感染伝播が拡がるリスクがあります。この感染発生地域に人々が訪れ、特に、夏の間は、多いことも要因となります。

イタリアの関係当局は、公衆衛生上の対策に取り組んでいます。対策には、媒介する蚊の駆除と国民への情報の普及が挙げられます。感染の予防と制御は、蚊の繁殖地となる自然および人工の水の溜まり場所を減らすことで大きな効果があります。

WHOは、イタリアのこの地域で暮らす人、この地を旅行する人には、長い袖、長ズボンを着用し、虫除け剤を使用するなど、基本的な予防対策を行うことを勧めています。

出典

EURO/WHO.Emergency, Herlth topics. 18September2017
Chikungunya outbreak confirmed in Italy
http://www.euro.who.int/en/health-topics/emergencies/pages/news/news/2017/09/chikungunya-outbreak-confirmed-in-italy

参考

WHO.Disease outbreak news, Emergencies preparedness, response. 15September2017
Chikungunya-Italy
http://www.who.int/csr/don/15-september-2017-chikungunya-italy/en/