2017年12月27日更新 コレラの発生状況- ソマリア(更新12)

WHO東地中海地域事務局(EMRO)より、12月19日付けで、ソマリアで流行しているコレラについて、最近の発生状況が公表されました。

情報の概要

 2017年12月19日に、ソマリア保健省は、第48週(12月3日までの週)に、死亡者はでていないものの、コレラ疑い患者435人が発生したことを報告しました。今年の初めから、累積患者数が78,784人、死亡者数が1,159人、全国で記録されました。

 この流行における全体での致死率は1.47%ですが、保健省、WHO、および保健医療の支援組織によってコレラ対策と予防への取り組みが行われたことで、新たに報告される患者数は大幅に減少しました。

 報告拠点をすべての地区に拡大することを目指して、調査活動が強化され、早期警戒警報および対策ネットワーク(EWARN)に265保健施設が追加さました。さまざまな地域で活動する地域医療・保健担当者に向けた研修者養成の研修集会が開催されました。また、検査技師スタッフにはコレラ検査のための検体の収集と分析への研修が、地域医療・保健担当者には患者の初期管理と基幹病院への紹介についての研修が行われました。

 保健省は、WHOや支援組織と連携しながら、引き続き、この流行への対応を主導しています。地域医療・保健担当者は、手洗い、トイレの使い方、安全な水(の確保)、症状のある患者全員の即時報告、および予防対策としての経口コレラ・ワクチンの効能に重点を置いて、リスクの高い地域で、社会活動のキャンペーンを実施しました。これらの活動の中で、衛生用キットが、下部ジュバ地域(Lower Juba)、中部ジュバ地域(Middle Juba)、Banadir(バナディール)地域、およびBaidoa(バイドア)にある国内避難民・集結地域に配給されました。これらの取り組みは、地域で活動するこの他の組織とも協力しながら、配給が困難な地域でも実施されています。

 ソマリアの干ばつは、安全な飲み水の不足をもたらし、家畜の全滅や食糧の枯渇、何十万人ものソマリア人の移住を引き起こしています。1,230万人のうち670万人が、緊急に人道支援を必要としています。また、約550万人が、コレラなど水を原因とする感染症に罹かるリスクに曝されています。

出典

EMRO/WHO. Surveillance, forecasting and response. 19 December 2017
Outbreak update: cholera in Somalia
http://www.emro.who.int/surveillance-forecasting-response/outbreaks/outbreak-update-cholera-in-somalia-19-december-2017.html