2018年01月19日更新 黄熱ワクチンの推奨事項の情報更新 - ブラジル

 2018年1月16日にWHOから公表された情報によりますと、WHOはブラジルでの流行を受けて出していた黄熱ワクチンの推奨地域の情報を更新しました。ブラジルおよび周辺国で黄熱ワクチンへの対応に変化が起こる可能性がありますので、最新の情報に注意してください。対応状況については、関係する国の大使館に確認してください。

ブラジルでの黄熱の流行状況に関連して、国際旅行者に向けられた黄熱予防ワクチン接種に対する推奨地域の更新情報

 この更新は、2017年1月27日、3月6日、3月20日、4月4日、11月24日にWHOから発信された黄熱の流行後の情報に続いて行われている助言です。WHO国際旅行・健康ウェブサイトでは、2017年1月31日、2017年2月14日、2017年3月17日、2017年3月17日、2017年4月4日に情報更新を行っています。

 ブラジルでは、2016年12月以来、黄熱ウイルスの活動が急激に増しています。2016年12月1日から2017年6月30日までに、人以外の霊長類での動物感染が1,659件届けられました。(感染地は27州のうちの)21州(Alagoas[アラゴアス]、Amazonas[アマゾナス]、バBahis[バイーア]、Goiás[ゴイアス]、Espírito Santo[エスピリト・サント]、Mato Grosso[マット・グロッソ]、Mato Grosso do Sul[マット・グロッソ・ド・スール]、Minas Gerais[ミナス・ジェライス]、Pará[パラ]、Paraíba[パライバ]、Paraná[パラナ]、Pernambuco[ペルナンブコ]、Rio Grande do Norte[リオ・グランデ・ド・ノルテ]、Rio Grande do Sul[リオ・グランデ・ド・スール]、Rio de Janeiro[リオ・デ・ジャネイロ]、Rondônia[ロンドニア]、Roraima[ロライマ]、Santa Catarina[サンタ・カタリーナ]、SãoPaulo[サン・パウロ]、Sergipe[セルジッペ]、Tocantins[トカンティンス]、および連邦直轄区)におよんでいます。また、 連邦直轄区と8州(エスピリト・サント、ゴイアス、マット・グロッソ、ミナス・ジェライス、パラ、リオ・デ・ジャネイロ、サン・パウロ、トカンティンス)では、死亡者261人を含めて、合計で777人の患者が報告されました。(その後)ブラジル政府は、2017年9月9日に、季節性の黄熱ウイルスの活動は沈静化したことを宣言しました。

 南半球の2017年の冬シーズンの後、再び、黄熱ウイルスの活動の活発化が観察されてきました。2017年7月1日から2018年1月8日までに、黄熱ウイルスへの人以外の霊長類での動物感染が358件確認されました。(確認された州は)マット・グロッソ・ド・スール(患者の0.3%)、ミナス・ジェライス(同9%)、リオ・デ・ジャネイロ(同0.7%)、サンパウロ(同90%)でした。 2018年1月8日現在、17州(アラゴアス、バイーア、ゴイアス、エスピリト・サント、マット・グロッソ、マット・グロッソ・ド・スール、ミナス・ジェライス、パラ、パラナ、ペルナンブコ、リオ・グランデ・ド・ノルテ、リオ・グランデ・ド・スール、リオ・デ・ジャネイロ、サンタ・カタリーナ、サン・パウロ、セルジッペ、トカンティンスなど)と連邦直轄区からでした。同じ期間に、死亡者4人を含めて、患者11人から黄熱ウイルスへの感染が検査確認されました。確認された州は、ミナス・ジェライス州(死亡者1人)、リオ・デ・ジャネイロ州(1人)、サン・パウロ州(8人、死亡者2人)、および連邦直轄区(死亡者1人)でした。2018年1月8日現在、15州(バイーア、ゴイアス、エスピリト・サント、マット・グロッソ・ド・スール、ミナス・ジェライス、パラ、パライバ、パラナ、ペルナンブコ、Piauì[ピアウイー]、リオ・グランデ・ド・ノルテ、リオ・グランデ・ド・スール、サンタ・カタリーナ、サン・パウロ、トカンティンス)と連邦直轄地で、患者92人に検査が行われています。

 WHO事務局は、サン・パウロ州全体で黄熱ウイルスの活動レベルの高まりがみられることを踏まえて、これまでに更新された事項に記載されている領域に加えて、サン・パウロ州全体を黄熱のリスクのある地域として考慮する必要があると判断しました。

 その結果、サン・パウロ州は、どの地域を訪れる国際旅行者にも、黄熱に対するワクチン接種が推奨されます。

 現在、黄熱の伝播のリスクがあると考えられる新しい領域の確定作業が行われており、更新情報は定期的に提供される予定です

 現在、ブラジルでリスクのあるとみられる地域に行く国際旅行者に向けたWHO事務局からのアドバイスは、次のとおりです。
・少なくとも旅行の10日前には、黄熱に対する予防接種を受けること。国際保健規則(2005年)の附則7に記載されているように、WHOによって承認された黄熱ワクチンの単回投与量で、十分の終生免疫を得られ、黄熱に対し生涯にわたって予防します。黄熱ワクチン(9か月未満の乳児、妊娠中または授乳中の女性、卵アレルギーのある人、重度の免疫不全症候群の人)、または60歳以上で、ワクチン接種が禁忌の旅行者は、自身の健康を管理する専門家からアドバイスを受けておく必要があります。
・蚊刺し避けるための対策をとること
・黄熱の症状や徴候に注意すること・黄熱の伝染のリスクのある地域での旅行中と帰国後に、黄熱の症状や徴候を知覚した場合には、(直ちに)受診すること

 WHO国際旅行健康ウェブサイト(附則1および国別リスト)では、2017年において、黄熱の予防やワクチンの接種を証明する国際予防接種証明書に関する各国の要件の更新情報と国際旅行者のための予防接種推奨事項を観ることができます。また、PAHOの黄熱に関するサイトでは、アメリカ大陸地域ブラジルの現在の発生状況に関連して、加盟各国が実施している黄熱の予防やワクチンの接種を証明する国際予防接種証明書に関するさらに詳しい情報を観ることができます。

出典

WHO. Information for international travelers, International travel and health. 16 January 2018
Updates on yellow fever vaccination recommendations for international travelers related to the current situation in Brazil
http://who.int/ith/updates/20180116/en/

参考情報

WHO. International travel and health(国際旅行および健康に関するウェブサイト)
http://www.who.int/ith/en/

PAHO. (黄熱ウェブサイト)
http://www.paho.org/hq/index.php?option=com_topics&view=article&id=69&Itemid=40784&lang=en