2018年03月05日更新 コレラの流行状況- ソマリア

 WHO東地中海地域事務局(EMRO)より、ソマリアで流行しているコレラについての3月1日現在の状況が公表されました。

情報の概要

 ソマリアの保健省は、2018年2月12-18日に、新たな急性下痢症/コレラ患者143人(死亡者1人)を報告しました。2017年12月に始まった流行の累積総患者数は997人、死亡者は8人(致死率 0.8%)となりました。報告された患者は、5歳未満の子どもが67%を占めています。

 Banadir(バナディール)州、Lower Jubba(下部ジュバ)州、Middle Shabelle(中部シェベリ)州、Hiran(ヒーラーン)州の16地区で新たな患者が報告されています。コレラのホット・スポット(感染の激しい地区)の1つである中部シェベリ州Jowharでは、糞便検体10本のうちの9本がコレラ菌(Vibrio cholerae)に対して陽性でした。

 ソマリアでは、2017年に大規模なコレラの流行がありました。報告された患者数は79,172人、関連する死亡者は1,159人に上りました。流行の発生に対応して、全国のホット・スポット(感染の激しい地区)では、経口コレラ・ワクチン(OCV)の接種キャンペーンが実施され、新たな患者の(発生)数を上手く抑制することができました。しかし、今回の流行で報告された患者の95%には、これまでに予防接種が行われていません。

 WHOは、保健省、WASH(健康/水と衛生の環境を整備する)活動、健康推進への支援組織、地元の保健当局などと、対策活動の計画作成と実施に合同で取り組んでいます。この活動には、ソマリア南部のDhoobley地区と中央部のHudur地区でのコレラ予防接種キャンペーン、バナディール州、Beledweyne(ベレトウェイン)地区やKismayo(キスマヨ)地区にあるコレラ治療センターでの患者管理への支援、調査活動、緊急対策チームの配置、地域医療担当者の参画、医療用の必要物品の供給、感染の発生地域における保健衛生教育、ベレトウェイン地区やキスマヨ地区への衛生物品の配布などが含まれています。

出典

EMRO/WHO. Epidemic and pandemic-prone diseases.1 March 2018
Outbreak update - cholera in Somalia
http://www.emro.who.int/pandemic-epidemic-diseases/cholera/outbreak-update-cholera-in-somalia-1-march-2018.html