2018年03月29日更新 マラリア患者の増加に取り組む- カンボジア

 2018年3月9日にカンボジアから発信された情報によりますと、カンボジアでは昨年よりマラリア患者が増えてきており、この対策に取り組んでいます。

情報の詳細

 寄生虫学・昆虫学・マラリア感染制御(CNM)の国立センターは、2月22日の国内マラリア会議で、マラリア患者の増加が2017年半ばに始まったことを確認しました。

 大メコン川地域圏での(マラリアへの)取り組みと合わせて、カンボジアは、2012年から2016年までの間にマラリア患者の総数を42%削減するという大きな進展を見せました。また、マラリアによる死亡者数は、2012年の46人から 2017年には1人へと大きく減少しました。

 (しかし)昨年の中旬以降、国内北東部8州10地区で、報告される患者数が大幅な増加を示しています。寄生虫学・昆虫学・マラリア感染制御(CNM)の国立センターは、この増加について、次のことが一連の原因であるとしています。
・村落でマラリアに感染している労働者へのプログラムが2年間も中断されていること
・2015年に流通した蚊帳の使用量が少なかったこと
・森林地帯を往来する人々の増加
・2017年の異常に早く、大量であった降雨

 2016年に比べて2万人以上もマラリア患者が増加したことに対応して、WHOやその他・支援組織からの支援を得ながら、寄生虫学・昆虫学・マラリア感染制御(CNM)の国立センターによる緊急対策室が組織されました。ここでは、感染の発生がもっとも激しい8州に6つの介入活動が実施されました。
・6か月間、迅速診断検査と治療への緊急供給が行われました
・毎月、2つのCNMのチームが州レベルと地区医療保健レベルに対して支援を行いました
・蚊帳241,669張が配布されました
・村落でマラリアに感染している労働者との緊急月例会議が開催されました
・最も感染の激しかった2つの村で集団スクリーニング検査と治療が行われました
・(薬剤)耐性マーカー/遺伝子型を判定するために、たくさんの場所で血液の採取が行われました

 昨年の治療の有効性(を確認する)研究(TES)の結果では、第1選択療法であるartesunateとmefloquineが全て有効性を示したことに着目する必要があります。これは、報告されたマラリア患者の増加が、おそらくは、薬剤耐性とは関連していないことを意味しています。さらに、WHOは、この仮定を確認し、これらの(マラリア)原虫の(薬剤)耐性の状況をより深く理解できるように、感染地域でのろ紙?(filter papers)の収集を支援しています。

 保健省は、緊急対策計画の完全実施を確実なものとし、メコン川流域の他の5か国とともに掲げた(マラリア)撲滅の目標を達成することを、力強く約束しました。

 「すべての支援組織とともに、私たちは互いに協力し合いながら、取り組みを加速させる必要があります。WHOは、この流行への対策と、2025年までの国のマラリア撲滅計画の実施に向けて保健省が取り組んで行くことを、引き続き支援していきます。」とカンボジアWHO代表Liu Yunguo博士は述べています。

出典

WPRO. Cambosia, Media Centre. 9 March 2018
Cambodia addresses increase of reported Malaria cases
http://www.wpro.who.int/entity/cambodia/mediacentre/releases/20180309-malaria/en/index.html