中国における新型コロナウイルスに関する注意喚起(その9):中国各地における移動制限の拡大について

早期の一時帰国や中国への渡航の一時延期を含む安全確保を積極的にご検討ください。-外務省 海外安全情報

外務省は、新型コロナウイルスが発生していることを受けて、中国の在住者及び渡航中又は渡航予定の方へ向けて注意喚起をしています。

1.1月31日の世界保健機関(WHO)の緊急事態(PHEIC)宣言以降も,新型コロナウイルスによる感染症が拡大しており,2月6日現在,28か国・地域において約2万8,000人を超える感染者が報告されています。

2.湖北省全域での公共交通機関の停止や駅・空港の閉鎖に続き,2月2日,浙江省温州市でも市民の外出制限や,大部分の高速道路の封鎖が発表されたところです。また,各種報道によれば,以下の参考のとおり,他の地域・都市でも移動を制限する措置がとられています。

【参考】
2月5日時点で,例えば以下の都市において移動を制限する等の措置がとられているとの情報があります(都市毎に措置の範囲や内容は異なります)。
・湖北省:武漢市,顎州市,仙桃市,枝江市,潜江市,天門市,黄岡市,咸寧市,赤壁市,孝感市,黄石市,荊門市,宜昌市,恩施市,当陽市,十堰市,随州市
・重慶市
・雲南省:昆明市
・寧夏回族自治区:呉忠市,銀川市
・浙江省:温州市,杭州市,寧波市
・河南省:鄭州市,駐馬店市
・山東省:臨沂市
・黒竜江省:ハルビン市
・江蘇省:南京市,徐州市,南通市
・江西省:景徳鎮市

3.なお,引き続き主要国や近隣国を中心に,中国全土又はその一部に対して,渡航中止や退避勧告等の渡航制限を行っています。

4.各国の航空会社が相次いで中国との間の航空便を運休する中,今般,更に2社の日系航空会社が我が国と中国との間の航空便の運休・減便を発表しており,現地在留邦人及び海外渡航者の方の移動に大きな影響が出ることが見込まれます。

5.春節が終わり,今週末には日本に一時帰国していた方々が中国に渡航することが見込まれますが,現地在留邦人及び海外渡航者の方におかれましては,公共交通機関を始め移動の制限等が一層拡大している状況及び今後これらの措置がさらに拡大・強化される可能性を踏まえ,中国の関係当局の発表を含む情報収集等に万全を期すとともに,日本への早期の一時帰国や中国への渡航の一時延期を含む安全確保について,積極的にご検討ください。

6.外務省の対応
1月31日,湖北省に発出している感染症危険情報レベル3(渡航中止勧告)を維持しつつ,中国全土を感染症危険情報レベル2(不要不急の渡航中止)に引き上げています。また,外務省は,海外安全ホームページやメールを通じて感染症スポット情報を随時発出し,現地在留邦人及び海外渡航者に対して,情報提供・注意喚起に努めています。

詳細は外務省のHPをご確認ください。
◆海外安全ホームページ:スポット情報
中国における新型コロナウイルスに関する注意喚起(その9):中国各地における移動制限の拡大について(早期の一時帰国や中国への渡航の一時延期を含む安全確保を積極的にご検討ください。)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2020C025.html

参考情報

◆厚生労働省
新型コロナウイルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
◆外務省 在中国日本国大使館
https://www.cn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
◆WHO  Novel coronavirus (2019-nCoV)
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019