ジアルジア症(Giardiasis)

ジアルジア症(Giardiasis)とは

ジアルジア症は、ランブル鞭毛虫という寄生虫がうつるとかかる病気で、ヒトからヒトへうつります。感染症法では5類感染症に分類されています。

どうやってうつる

人や動物の大便に汚染された水や食料を摂取をしたり、衛生状態のよくない場所で水泳をしたりすることによりうつります。また、大便が口に触れる可能性の高い方法による性行為を行うことによりうつります。

症状

感染して1週間から2週間の症状のない期間があった後に下痢、腹痛、腹部のはり、食欲不振、吐き気などが見られます。まれに発熱や嘔吐がおこります。症状のない人もいます。

治療

脱水を防ぐための水分補給が行われます。同時に寄生虫に対する薬が投与されます。

予防

予防接種や予防薬はありません。安全ではない水(生水)を飲まないようにしましょう。水泳では水を飲まないようにしましょう。また、動物と接触した後はかならず体を洗浄し、特に食事前には手をしっかり洗いましょう。性行為を行うときは大便が口に触れることのないような方法で行いましょう。

危険のある地域

世界中で発生が見られます。特に熱帯~亜熱帯の農村部で長期滞在する場合や、未開地で頻繁に飲食、水泳をする場合には注意が必要です。

さらに詳しい情報

▶世界保健機構(WHO):International Travel and health 2012 p62, p64(英文)
▶アメリカ疾病管理予防センター(CDC):Yellow Book ジアルジア症(英文)

2024年3月更新