トキソプラズマ症(Toxoplasmosis)

トキソプラズマ症(Toxoplasmosis)とは

トキソプラズマ症は、トキソプラズマ原虫という寄生虫に寄生されることによってかかる病気で、まれにヒトからヒトへうつることがあります。

どうやってうつる

汚染された豚肉を生または調理不十分なまま食べることによりうつります。寄生虫卵に汚染された猫の糞そのものや糞で汚染された食品等を口に入れることによりうつります。
輸血や臓器移植によってうつることもあります。また、妊娠中に母親が感染すると、生まれた乳児が感染していることがあります。

症状

まず、体中の痛みや発熱など軽いインフルエンザのような症状が現れます。重症の場合は、感染が脳に広がり、目が見えなくなったりします。免疫能に障害がある人が感染すると死亡することがあります。乳児が生まれた時に感染していた場合、重度の脳障害が生じることがあります。

治療

駆虫薬を服用します。

予防

ワクチンはありません。肉は十分に(少なくとも71℃以上まで)熱してから食べましょう。生の肉に触れた食器、まな板などは熱い石鹸水で洗いましょう。土壌を触ったあとにはよく手を洗いましょう。生水を避け、煮沸してから飲みましょう。野菜や果実を生で食べる場合には徹底的に洗いましょう。

▶食べ物・水にご注意を!

危険のある地域

世界中で発生しています。特に熱帯の衛生状態が悪い国では注意が必要です。

さらに詳しい情報

▶アメリカ疾病管理予防センター(CDC):Yellow Book トキソプラズマ症(英文)