嚢虫症(Cysticercosis)

嚢虫症(Cysticercosis)とは

嚢虫症は、有鉤条虫という寄生虫の幼虫に寄生されることによってかかる病気で、有鉤条虫に感染した人からうつります。条虫とはサナダムシのことです。

どうやってうつる

寄生虫卵で汚染された食品や水を摂取することによりうつります。有鉤条虫にかかっている場合は自家感染によって嚢虫症にかかることがあります。

症状

1年から30年(5年程度が多い)の症状のない期間の後、痙攣などの神経症状が現れるようになります。

治療

駆虫薬を服用します。寄生虫を摘出する手術が行われる場合もあります。

予防

ワクチンや予防薬はありません。食品や飲料水を加熱してから摂取するようにします。また、家族に有鉤条虫の患者がいるときや自分自身が有鉤条虫症にかかっているときは、食べ物に注意する必要があります。

食べ物・水にご注意を!

危険のある地域

ヒトの大便をブタが口にする可能性があるような、衛生状態が十分ではない国でよくみられます。南アメリカ、アジア、アフリカで発生が見られます。

さらに詳しい情報

▶アメリカ疾病管理予防センター(CDC):Yellow Book 嚢虫症(英文)