感染症についての情報

エボラ出血熱 Ebola virus disease

エボラ出血熱はエボラウイルスによる感染症です。感染症法では1類の感染症に分類されています。

感染経路

エボラウイルスに感染した動物や感染した人の体液に、傷口や粘膜が接触するとウイルスが侵入、感染します。また、症状が出ている患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)や体液等に汚染された物質(シーツ、衣類、医療器具、患者が使用した生活用品など)に傷口や粘膜が触れても感染することがあります。現在は、未発症の患者からは感染しないと考えられています。ウイルスは飛散しにくい形状なので、通常は空気感染も起こりません。しかし、直接、飛沫を浴びた場合には感染する可能性があります。

症状

2~21日(通常7~10日程度)の潜伏期間の後、38度以上の高熱、頭痛、筋肉痛、のどの痛みなどの風邪様の症状で始まります。続いて、嘔吐、下痢や内臓機能の低下がみられ、さらに進行すると身体のいろいろな部分から出血し、死に至ります。致死率が非常に高い病気です。

治療

特別な治療法はありません。症状を軽くするための補液と対症療法を行い、生存の確率を高めるための治療を行います。早期に安静を保つことが有効であり、早期発見が重要と考えられています。

予防

ワクチンはありません。感染が疑われる人との接触、流行地域での行動は可能な限り避けてください。感染防御対策を行っている多数の医療関係者でさえも感染しています。壁や机に付着した体液に触れるなど、予想もしないところが感染源になることがあります。周囲に付着したウイルスは感染力を保持していると考えて行動してください。動物も感染しますので、動物の死体に近づくこと、触ることも避けましょう。加熱処理の信頼できない肉(Bushmeat)を食べることは論外です。

一方、未発症の人は血液や体液にウイルスが出ていないので感染させることはありません。流行地に滞在した健康な人がウイルスを持ち込むこともありません。善意を持って流行地を支援する人々には過剰な懸念を抱くことなく、冷静に対応しましょう。

消毒
アルコールなどの消毒薬だけでなく、石けんでも感染力をなくす効果があります。もし、感染の可能性のある患者と接触した場合には、直ちに石けんで体を洗うことを考えてください。

感染の危険のある地域

アフリカ中央部で発生しています。2014年3月にはギニアで集団発生が報告され、西アフリカ(ギニア、リベリア、シエラレオネ)では夏以降に爆発的な流行がみられています。周辺国や医療支援を行った国でも感染例が報告されています。

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