南米出血熱(South American Hemorrhagic Fevers)

南米出血熱(South American Hemorrhagic Fevers)とは

南米出血熱は、アルゼンチン出血熱、ブラジル出血熱、ベネズエラ出血熱およびボリビア出血熱の総称です。中南米で見られます。

どうやってうつる

ウイルスを保有しているネズミ類との接触(ネズミの糞尿を吸いこむ場合も含む)、ネズミによって汚染された食品の摂取、食器の使用、塵や埃を吸いこむことによってうつります。また患者との接触によってもうつります。

症状

7~14日の症状のない期間があった後、発熱、筋肉痛、悪寒、頭痛、嘔吐やめまいをおこします。さらに進行すると体のいろいろな部分から出血したり、呼吸が苦しくなったり、意識が遠くなったりします。死亡する確率は30%とされています。

治療

特別な治療法はなく、症状を軽くするための集中治療が行われます。ワクチンはありません。

予防

流行地域ではネズミ類がいるような不衛生な場所に近づかないようにするか、ネズミの駆除を行います。

危険のある地域

アルゼンチン出血熱
アルゼンチンに限られます。コルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州での発生が多いです。

ブラジル出血熱
ブラジルに限られます。

ベネズエラ出血熱
ベネズエラに限られます。

ボリビア出血熱
ボリビアに限られます。特に北東部での発生が多いです。

さらに詳しい情報

▶アメリカ疾病管理予防センター(CDC):Yellow Book ウイルス性出血熱(英文)