HIV感染症(HIV Infection)・AIDS(後天性免疫不全症候群)

HIV感染症(HIV Infection)・AIDS(後天性免疫不全症候群)とは

HIVウイルスに感染し発症すると、他の病気に対する抵抗力がなくなって、いろいろな病気にかかります。病気が進行すると死亡することがあります。感染症法では5類感染症に分類されています。

どうやってうつる

HIVウイルスに感染した人の血液、母乳、精液、膣分泌液などの様々な体液によって感染します。キス、抱擁、握手といった日々の接触や個人で使用する物、食品、水を共有することでは感染しません。

症状

感染して数週間から十数年の症状のない期間があった後、発熱、のどの痛みや倦怠感などの症状が出ることがありますが、この症状は1~数週間で自然に治ります。
その数年後に、リンパ節の腫れ、発熱や下痢を発症し、さらに進行すると肺炎や皮膚病になったり、腫れものができたりします。

治療

定期的に医師の診断を受け、症状を軽くする治療を受けます。ウイルスを完全になくすことはできませんが、いろいろな薬を使うことによってウイルスを抑制し、病気の進行を大幅に抑えることができます。

予防

感染に対する正しい知識を身につけておきましょう。コンドームを正しく使用しましょう。途上国では医療器具が汚染されていることがありますので、安心できる医療機関を確認しておきましょう。

感染の危険のある地域

サハラ以南のアフリカ、ロシア、アジア、中南米の一部の地域で流行しています。


さらに詳しい情報

▶厚生労働省 HIV/エイズ予防対策
▶アメリカ疾病管理予防センター(CDC):Yellow Book HIV感染症(英文)

2024年3月更新