レプトスピラ症(ワイル病)(Leptospirosis)

レプトスピラ症(ワイル病)(Leptospirosis)とは

レプトスピラ症は、レプトスピラ症をおこす細菌がうつることによってかかる病気です。人から人へうつることはまれです。

どうやってうつる

レプトスピラ症にかかっている動物の糞や尿で汚染された土壌や水が、体の傷や粘膜に接触することによってうつります。特にネズミが多い場所では、レプトスピラ症にかかったネズミの糞や尿からうつる可能性が高くなります。急流のラフティングやカヤック、湖沼での水泳など、水関連のレクリエーションでうつる可能性もあります。特に洪水などのあとに危険性が高いです。

症状

2日~3週間の症状のない期間のあと、頭痛、発熱、悪感、筋肉痛、吐き気、下痢や腹痛などが現れます。皮膚に発疹が現れることもあります。重症になると体が黄色くなり(黄疸)、いろいろな臓器の機能がおかされます(ワイル病と呼ばれます)。ワイル病になると死亡することがあります。

治療

抗生物質の投与が行われます。早期に行う必要があります。

予防

予防できるワクチンは現在ありません。水に関連するレクリエーションをする人は、水の中でケガをしないよう、防護のための装備を着用しましょう。皮膚にケガがある場合には水の中に入らないようにしましょう。汚染されている可能性のある場所で水を飲むのはやめましょう。

危険のある地域

世界中で発生が見られます。特に熱帯地方で見られます。

さらに詳しい情報

アメリカ疾病管理予防センター(CDC):Yellow Book レプトスピラ症(英文)