検疫措置訓練等
 小樽検疫所では、継続的に基礎的な訓練や検疫感染症の患者発生時を想定した措置訓練を実施しています。また、関係機関との情報伝達の確認や合同訓練等を実施して、連携の強化を図っています。
小樽検疫所
 令和元年度においては、新型インフルエンザ感染症患者の発生を想定した訓練を実施し、小樽港で巡視船を使用した検疫措置対応の確認を行いました。
また、感染症指定医療機関との合同での訓練として、令和5年度に新型インフルエンザ患者の発生を想定した訓練を、小樽市内の感染症指定医療機関(小樽市立病院)と連携し小樽市立病院まで搬送する訓練を実施しました。
千歳空港検疫所支所
 千歳空港検疫所支所では毎年、支所職員を対象としたマスクフィットテストや防護服着脱訓練を実施し、検疫対応時に適切な使用ができるよう職員の能力向上を目的として実施しています。
 令和3年度には新型コロナウイルス感染症に係る検疫対応訓練を実施し、国際線再開時に効率的に業務が行えるよう検疫対応をパターン分けし、それぞれのパターンについて職員の検疫動線の確認、出入国在留管理局や税関等の関係機関との連携を深めることを目的として実施しました。
稚内出張所
 令和4年度においては、新型コロナウイルス感染症患者発生の際に市立稚内病院までの搬送を想定した訓練を実施しました。
 令和5年度においては、稚内港にロシア客船が就航した際に備え新型インフルエンザ等感染症患者発生を想定し、各関係機関との連絡体制を構築し検疫措置対応の確認訓練を実施しました。
 また、毎年職員の技能向上を目的とした防護服着脱訓練や検体梱包訓練を実施しています。
釧路出張所
 令和元年7月に釧路空港(非検疫空港)や釧路港・花咲港で新型インフルエンザ等検疫感染症疑い患者が発生したことを想定し厚生労働医員等関係機関と連携して患者搬送訓練を、令和5年1月に小樽検疫所釧路出張所から釧路港・花咲港各関係機関に向け、検疫感染症疑い患者発見情報の情報伝達訓練を実施しました。また、令和5年9月に防護服着脱訓練を実施し、装着手順を確認しました。
函館空港出張所
 令和4年8月にJR函館駅に隣接した若松ふ頭で、北海道初となるクルーズ船専用の旅客ターミナルが完成し、この施設で検疫対応時に新型インフルエンザ感染症患者の発生を想定した訓練を令和5年10月に函館空港出張所と関係する保健所や委託収容契約先の感染症指定医療機関(市立函館病院)等と合同で実施しました。訓練では、患者の発生から病院への搬送まで一連の流れを実動で行いました。
旭川空港出張所
 令和4年度に空気感染、飛沫感染の恐れのある検疫感染症発生時に備え、防護服着脱・DIFフード取扱訓練、検体梱包時の手技確認と二次汚染の防止に配慮した検体梱包作業を安全に行えるように検体梱包訓練、新型コロナウイルス感染症の陽性者で入院を必要とする中等度症状を呈する者が発生した際に患者搬送車(ハイエースバン)を用いて、市立旭川病院までの搬送(経路確認)訓練を実施しました。また、感染防止を目的にマスクフィット定性テストを実施しています。