2010年11月17日更新 ハイチでコレラが流行しています。 続報

コレラは下痢や嘔吐が生じるコレラ菌による病気です。重い下痢が起こることがあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡する例もあります。

2010年10月21日にハイチでコレラの流行が確認されましたが、ハイチ保健省の11月15日の発表によると、11月14日までに16,799名のコレラ患者が入院治療を受けました。また、入院患者の死亡数と地域での死亡数の合計は1,034名になりました。感染が確認されたのは、アルティボニット県 、中央県、北県、北西県、西県、南県、北東県の7県に拡大しました(南東県、ニッペス県、およびグランデアンセ県では現在のところ発生は確認されていません。)。首都ポルトープランスでは1月12日の大地震の被害で、多くの市民が衛生状態の悪い被災民キャンプで生活しており、コレラがさらに広がる可能性があります。
FORTHでは今後も情報を発信してまいりますので、ハイチにおでかけの方は情報をチェックしてください。

現地に向かう方は次の点に十分ご注意ください。

・煮沸、あるいは薬物処理をした水で作ったお茶やコーヒー、ビン入りの封をされた飲料(ビン入りの水、ソーダ水、スポーツ飲料)などを飲むこと。
・煮沸水や処理された水から作った氷以外は、氷を食べない。飲み物に入れない。
・食事は加熱され、あつい状態のものだけを食べるようにすること。
・サラダや生の野菜は食べないようにすること。
・食事の前、トイレの後には石ケンと水で十分に手洗いすること。
もしハイチに旅行し、激しい水様性下痢がみられるなら、ただちに医療機関にかかってください。
脱水にならないように、水分をとることORS(経口補水液)が重要です。

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