2011年09月16日更新 バハマでデング熱の流行が続いています。

  デング熱は、発熱、頭痛、眼の奥の痛み、関節痛、筋肉痛、発疹、吐き気、嘔吐、出血症状などがみられる、蚊によってうつる感染症で、熱帯・亜熱帯地方にみられます。通常は軽症で経過しますが、中には出血しやすくなる傾向がみられたり、血圧が下がる場合があったりし、この場合放置すると死亡する例もあります。

  アメリカのCDCからの報告によりますと、バハマの首都ナッソーのあるニュー・プロビンデンス島では8月、毎日100例をこえる患者の報告があり、流行は依然として続いています1)
  デング熱ウイルスの感染は都市部や農村部の両方で起こりますが、主に都市部から報告されています。
  デング熱はカリブ海諸国、中央アメリカ、アジアからの帰国者の発熱の最も一般的な原因です。オセアニアやアジア、カリブ海、アメリカ、時にはアフリカなどの熱帯・亜熱帯地方から報告されています。

頭痛、目の痛み、発熱、発疹、鼻出血などの症状があらわれたら、すぐに医師の診察を受けましょう。

蚊に刺されないための対策

虫除け対策をしよう

 デング熱をうつす蚊は、通常、夕暮れ時や朝方に活発に活動します。しかし、曇りの日や、室内、日陰になっている場所などでは日中でも刺される可能性があります。
可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているかエアコンが備わった、また、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。ホテルの網戸設備が十分でないようならば蚊帳(かや)をご使用ください。蚊取り線香も有効です。

  • 長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
  • 屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物では、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書にかかれた使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合、虫よけ剤を使用する前に日焼け止めをつけてください。
  • 子どもとくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

 海外で熱が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。デング熱が流行している地域には、マラリアなど蚊でうつる他の危険な病気も流行している場所もあり、しっかりと区別して治療を受ける必要があります。

 デング熱の流行地域からのご帰国の際に、熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にお申し出ください。検疫所ではデング熱やマラリアの検査を行うことができます。簡易検査、精密検査がありますが、必要に応じて行う精密検査は結果が判明するまでに時間がかかります。結果は後ほどご連絡します。帰宅後に発症、もしくはいまの症状が軽快しない場合は、お近くの医療機関または検疫所までただちにご連絡ください。

 デング熱やマラリアは隔離の対象疾患ではありませんので、検査結果が陽性でもすぐに入国できます。

 万一デング熱やマラリアにかかっている場合、直接他の人にうつることはありませんが、日本国内でも発熱が続いている期間に蚊に刺されると、その蚊が他の人にうつす危険があります。症状がある間はくれぐれも蚊に刺されないようご注意ください。

出典:1)CDCホームページ(英文)