2012年07月24日更新 コンゴ民主共和国でコレラが流行しています。

コレラは、コレラ菌によって、下痢や嘔吐が生じる病気です。軽くすむことも多いですが、重い下痢が起こることがあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡することもあります。

2012年7月23日に公表されたWHOの情報によりますと、ノースキヴ(North Kivu)州の武装紛争地域でコレラ症例数が著しく増加しています。疫学第24週(6月11日~17日)から26週(6月25日~7月1日)の間に368人の新たな患者が報告されました。もっとも影響を受けた地域はBirambizo, Goma, Karisimbi, Kiroshe, Mutwanga, Mweso, Rwangubaが含まれています。

現地の治安情勢により、保健医療施設へのアクセスの困難や重症者、死亡者が増加されることが懸念されています。現在のノースキヴ州での武力紛争は、ブルンジ、ルワンダ、南スーダン、ウガンダなどの近隣諸国へ国際的な感染拡大の危険性があります。

ノースキヴ州はコレラが流行しているコンゴ民主共和国の東部の5つの州のうちの1つです。2011年からコレラ菌(Vibrio cholerae)がAMI-Kivu研究所で確認されています。

対応 】

国家当局と国境なき医師団(MSF)、マーリン(Merlin)、国際救助委員会(IRC)を含む協力機関によって実施された疫学調査によると、ノースキヴ州での流行の大きな要因は安全な水供給へのアクセスが不十分であるとしています。

患者は治療施設で、輸液や適切な抗生物質による治療をうけています。流行を制御するための対策は、教育とコミュニケーション、症例管理、サーベイランスの強化、公衆衛生、安全な飲み水の供給が含まれています。

WHOは、コレラの流行や紛争、人口移動の結果生じた広範囲な人道緊急事態に対応するために国家当局を支援しています。

コンゴ民主共和国へ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、以下の対策をとってください。

  • 飲料水や歯みがき、うがいの水にはミネラルウォーターを使うか、十分に沸騰させた水を使うこと。氷は生水から作られている可能性があるので食べないこと。
  • 食事は加熱されたものを、冷めないうちに食べること。
  • 食事の前、トイレの後には石けんと水で十分に手洗いすること。
  • 下痢になった場合、以下の作り方で作った水を十分にとり、できるだけ早く医療機関で診療を受けること。
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感染症情報: 食べ物・水にご注意を! コレラ

出典

WHO:Cholera outbreaks in the Democratic Republic of Congo (DRC)
http://www.who.int/csr/don/2012_07_23/en/index.html