コレラ(Cholera)

コレラ(Cholera)とは

コレラは毒素産生性のコレラ菌によって引き起こされる急性細菌性腸感染症です。感染症法では3類感染症に分類されています。

どうやってうつる

コレラ菌に汚染された水や食料を摂取することにより感染します。

症状

感染して数時間から5日間の症状のない期間があった後、軽度の下痢または嘔吐が起こります(何の症状もない場合も少なくありません)。重症の場合、「コメのとぎ汁のような水様性便」が大量に(1日10リットル~数十リットル)排泄され、ただちに治療を行わないと死亡する可能性があります。

治療

抗生物質の投与と、下痢によって失われた水分を補給するための水分補給が行われます。

予防

コレラが流行している国では、生水、氷、生の魚介類を避けましょう。氷の上に飾られたカットフルーツや誤って飲んだプールの水から感染した例もあります。海外では、コレラに感染するリスクの高い海外渡航者に対し、経口コレラワクチン(不活化ワクチン)も使用されています。日本では承認されている経口コレラワクチンはなく、一部医療機関で輸入ワクチンを接種しています。

危険のある地域

南アジア、東南アジア、アフリカ、中米の一部の地域で流行しています。


 

さらに詳しい情報

▶厚生労働省 コレラ
▶FORTH:コレラについて(ファクトシート)
▶世界保健機構(WHO):International Travel and health 2012 p87-90(英文)
▶アメリカ疾病管理予防センター(CDC):Yellow Book コレラ(英文)

2024年3月更新