マラリアに注意しましょう!
どういう病気?
○ マラリア原虫をもった蚊(ハマダラカ属)に刺されることで感染する病気です。
○ 世界中の熱帯・亜熱帯地域で流行しており、2022年12月に公表されたWHOの最新の世界マラリア報告によると、2021年の1年間に約2億4700万人が感染し、推計61万9,000人が死亡しています。この世界におけるマラリアの年間死亡者数と感染者数は、新型コロナウイルス感染症の影響で増加しており、注意が必要です。
○ 日本においては、新型コロナウイルス感染症の行動制限の影響で、2021年は流行地への渡航制限などもあり、輸入感染症としては約30症例が届け出られています。しかしコロナ禍以前は、年間50-100症例が輸入感染症として届け出られていました。今後は、海外渡航者も増え、世界におけるマラリアも増加していることから、渡航時はマラリアに感染しないように注意が必要です。
○ 1週間から4週間ほどの潜伏期間をおいて、発熱、寒気、頭痛、嘔吐、関節痛、筋肉痛などの症状が出ます。
○ ヒトのマラリアには5種類【熱帯熱マラリア、三日熱マラリア、四日熱マラリア、卵形マラリア、二日熱マラリア(サルマラリア)】があります。その中でも、熱帯熱マラリアは発症から24時間以内に治療しないと重症化し、しばしば死に至ります。脳症、腎症、肺水腫、出血傾向、重症貧血など、さまざまな合併症がみられます。
○ 世界中の熱帯・亜熱帯地域で流行しており、2022年12月に公表されたWHOの最新の世界マラリア報告によると、2021年の1年間に約2億4700万人が感染し、推計61万9,000人が死亡しています。この世界におけるマラリアの年間死亡者数と感染者数は、新型コロナウイルス感染症の影響で増加しており、注意が必要です。
○ 日本においては、新型コロナウイルス感染症の行動制限の影響で、2021年は流行地への渡航制限などもあり、輸入感染症としては約30症例が届け出られています。しかしコロナ禍以前は、年間50-100症例が輸入感染症として届け出られていました。今後は、海外渡航者も増え、世界におけるマラリアも増加していることから、渡航時はマラリアに感染しないように注意が必要です。
○ 1週間から4週間ほどの潜伏期間をおいて、発熱、寒気、頭痛、嘔吐、関節痛、筋肉痛などの症状が出ます。
○ ヒトのマラリアには5種類【熱帯熱マラリア、三日熱マラリア、四日熱マラリア、卵形マラリア、二日熱マラリア(サルマラリア)】があります。その中でも、熱帯熱マラリアは発症から24時間以内に治療しないと重症化し、しばしば死に至ります。脳症、腎症、肺水腫、出血傾向、重症貧血など、さまざまな合併症がみられます。
マラリアの流行地域
アジア、アフリカ、オセアニアおよび中南米の熱帯・亜熱帯地域で流行しています。
マラリアのリスクのある国(2021年)
出典: 米国CDC
https://www.cdc.gov/malaria/about/distribution.html
マラリアのリスクのある国(2021年)
出典: 米国CDC
https://www.cdc.gov/malaria/about/distribution.html
マラリアにかからないようにするために!
ハマダラカは主に夕暮れから明け方にかけて活動します。長袖・長ズボンを着用し、できる限り肌の露出を少なくしましょう。防蚊の最善の策は蚊に刺されないことです。
虫よけスプレーやローションが使われています。海外では、濃度が高いDEET(ディート)製品が使用されています。一方、国内では有効成分の濃度が低い製品が多く販売されています。濃度によって、効果の持続時間が異なりますので、こまめに塗る必要性など、予め情報を入手しておいてください。
マラリアには予防薬があります。マラリア流行地へ渡航する際は、抗マラリア薬の予防内服を行うことが望ましいとされています。国内で承認されている予防薬としてマラロン配合錠R(アトバコン・プログアニル塩酸塩配合錠)やメファキン「ヒサミツ」錠 275R(メフロキン塩酸塩錠)があります。マラリア予防薬は、医師の処方が必要です。渡航先の流行状況や滞在期間、活動内容、基礎疾患の有無などによって適応となる予防薬が異なります。ご自分の体調や渡航先について事前に専門医と相談し、必ず専門医の指示に従って服用してください。予防薬を服用していても防蚊対策は必要です。
虫よけスプレーやローションが使われています。海外では、濃度が高いDEET(ディート)製品が使用されています。一方、国内では有効成分の濃度が低い製品が多く販売されています。濃度によって、効果の持続時間が異なりますので、こまめに塗る必要性など、予め情報を入手しておいてください。
マラリアには予防薬があります。マラリア流行地へ渡航する際は、抗マラリア薬の予防内服を行うことが望ましいとされています。国内で承認されている予防薬としてマラロン配合錠R(アトバコン・プログアニル塩酸塩配合錠)やメファキン「ヒサミツ」錠 275R(メフロキン塩酸塩錠)があります。マラリア予防薬は、医師の処方が必要です。渡航先の流行状況や滞在期間、活動内容、基礎疾患の有無などによって適応となる予防薬が異なります。ご自分の体調や渡航先について事前に専門医と相談し、必ず専門医の指示に従って服用してください。予防薬を服用していても防蚊対策は必要です。
速やかに治療することが必要です!
・流行地に入ってから7日目以降にマラリアを疑う症状が出た場合、速やかに医療機関を受診してください。
・予防薬を内服していても感染することがあります。
・マラリアと診断されたときには抗マラリア薬を投与します。感染した地域やマラリアの種類によって使用する薬剤が異なります。予防薬と治療薬は別と考えてください。
・海外で症状が出たときのために、渡航先の医療事情を確認しておくことを勧めます。
・外務省在外公館医務官情報