2012年08月01日更新 中米でのコレラの流行状況について(更新2)

 コレラは、コレラ菌によって、下痢や嘔吐が生じる病気です。軽くすむことも多いですが、重い下痢が起こることがあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡することもあります。

 2012年7月31日に公表されたPAHOの情報によりますと、中米でコレラの流行が続いています。

〇ハイチの状況

 ハイチでは2010年10月以降、コレラの流行が続いています。流行の始まりから2012年7月22日までに報告されたコレラの患者は合計58万1952人に達しており、そのうち31万4922人(54%)が入院し、7455人が死亡しています。全体の致死率は1.3%であり、入院例の致死率は1.5%です。国全体では、2012年の第15週から患者数が増加しましたが、第23週以降は減少しています。

〇ドミニカ共和国の状況

 ドミニカ共和国でも、2010年11月以降、コレラの流行が続いています。流行の始まりから2012年の第28週までに2万5978人の疑い患者が報告されており、そのうち411人が死亡しています。2012年の第1週から第28週の致死率は0.8%でした。第28週には新たな死亡者の報告はありませんでした。国全体では、第25週以降減少していますが、ダハボン(Dajabon)とサンティアゴ(Santiago)では患者数が増加しました。

〇キューバの状況

 キューバは、2012年7月31日、国際保健規則に基づき、7月29日現在、コレラの確定患者が236人になったことを報告しており、そのうち3人が死亡しました。患者は、すべて、グランマ(Granma)州のマンサニヨ(Manzanillo)市で発生しており、コレラ菌はO1型のエルトール・小川型でした。7月3日以降、新たな死亡者は報告されていません。また、すべての患者は医療機関で治療を受けていますが、医療機関には迅速に対応する能力があり、受診患者で混雑することもなく、医療提供体制に影響はありません。

 

中米へ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、以下の対策をとってください。

  • 飲料水や歯みがき、うがいの水にはミネラルウォーターを使うか、十分に沸騰させた水を使うこと。氷は生水から作られている可能性があるので食べないこと。
  • 食事は加熱されたものを、冷めないうちに食べること。
  • 食事の前、トイレの後には石けんと水で十分に手洗いすること。
  • 下痢になった場合、以下の作り方で作った水を十分にとり、できるだけ早く医療機関で診療を受けること。

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感染症情報 食べ物・水にご注意を!  コレラ

出典

PAHO Epidemiological Alert  Cholera 31 July 2012
http://new.paho.org/hq/index.php?option=com_docman&task=doc_view&gid=18360&Itemid=1091

 参考

 FORTH 新着情報

 中米でのコレラの流行状況について(更新1) 2012年7月17日
 http://www.forth.go.jp/topics/2012/07171354.html

中米でのコレラの流行状況について 2012年7月10日
 http://www.forth.go.jp/topics/2012/07101030.html

キューバで、下痢を起こす病気が増えています 2012年7月6日
http://www.forth.go.jp/topics/2012/07061310.html

ハイチとドミニカ共和国でのコレラの流行状況について 2012年4月26日
 http://www.forth.go.jp/topics/2012/04261139.html