2012年10月23日更新 ウガンダでマールブルグ病が発生しています(更新1)

マールブルグ病はマールブルグウイルスが感染することで起こる病気で、病気に感染した動物や人から感染します。発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛で発病し、吐き気、嘔吐、下痢などの症状の後、全身に発疹が現れ、進行すると体のいろいろな部分から出血し死亡する確率の高い病気です。

2012年10月22日に公表されたWHOの情報によりますと、10月21日時点で、ウガンダ南西部カバレのKitumba亜郡で、マールブルグ病の確定患者と感染した可能性の高い患者が9人報告されており、そのうちの5人が死亡しています。3人の患者は、ウガンダウイルス研究所(UVRI)で行われた検査によってマールブルグ病と確定されました。

アウトブレイクの調査は継続して行われています。暫定的な調査の結果、患者は同じ集団の中で発生しており、初発患者の家族や親類です。

患者との接触調査を含めたアウトブレイクの調査と対策を支援するために、保健省、WHO、関係機関の専門家から構成されたチームが派遣されています。これまでに、確定患者や感染した可能性の高い患者の接触者で経過観察が必要な人が34人確認されています。詳細な疫学調査によって、接触者の人数はさらに増えると予想されます。

WHOはアウトブレイクを制御するために、保健省や関係機関を支援しています。必要に応じて政府に対し、アウトブレイクへの対策として、その地域での調整、感染防御と対策、サーベイランス、疫学、情報公開と社会的動員、人類学的な分析、物資調達を支援しています。

このアウトブレイクに対し、WHOはウガンダへの渡航制限や貿易の制限を推奨しません。

出典

WHOGlobal Alert and Response
Marburg haemorrhagic fever in Uganda– update
http://www.who.int/csr/don/2012_10_22/en/index.html

AFROEpidemic& Pandemic alert and Response
Uganda: Marburg (situation as of21 October 2012)
http://www.afro.who.int/en/clusters-a-programmes/dpc/epidemic-a-pandemic-alert-and-response/outbreak-news/3715-uganda-marburg-situation-as-of-21-october-2012.html

参考

FORTH 新着情報
ウガンダでマールブルグ病(出血熱)が発生しています
https://www.forth.go.jp/topics/2012/10221000.html

FORTH 感染症情報マールブルグ病
https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name49.html