マールブルグ病(Marburg Disease)

マールブルグ病(Marburg Disease)とは

マールブルグ病はマールブルグウイルスがうつることによってかかる病気で、人から人へうつります。アフリカの一部の国で発生したことがあります。

どうやってうつる

病気を発症した患者の血液、唾液や排泄物に直接触れたときに、皮膚からウイルスが体に入ります。病気に感染した動物に触れたり、食べたりすることによってもうつります。自然界のコウモリがこのウイルスを持っているのではないかと言われており、コウモリの排泄物を吸い込んだり、接触したときにうつる可能性があります。

症状

3~10日の症状のない期間があった後、発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、吐き気や嘔吐をおこします。発病して1~3日目に水のような下痢を起こし、意識が遠くなり、発病後5日目頃に体中に斑点状の発疹が現れます。さらに進行すると体のいろいろな部分から出血し、ひどい場合には死亡します。死亡する確率は30%とされています。

治療

特別な治療法はなく、症状を軽くするための集中治療が行われます。

予防

ワクチンはありません。流行地域に立ち入らないことと、コウモリに近づかないようにすることが重要です。

危険のある地域

過去に、赤道ギニア共和国、タンザニア連合共和国、ガーナ共和国、ギニア共和国、ウガンダ共和国、アンゴラ共和国、コンゴ民主共和国、ケニア共和国、南アフリカ共和国で発生しています。

さらに詳しい情報

アメリカ疾病管理予防センター(CDC):Yellow Book ウイルス性出血熱(英文)