2012年11月01日更新 ウガンダでマールブルグ病が発生しています(更新2)

 マールブルグ病はマールブルグウイルスが感染することで起こる病気で、病気に感染した動物や人から感染します。発熱、頭痛、倦怠感(だるさ)、筋肉痛で発病し、吐き気、嘔吐、下痢などの症状の後、全身に発疹が現れ、進行すると体のいろいろな部分から出血し、死亡する確率の高い病気です。

 2012年10月31日に公表されたWHOの情報によりますと、ウガンダでは、10月28日時点で、18人のマールブルグ病の患者が報告されています。このうち、9人が死亡しています。患者の中には医療従事者も含まれています。患者は、南西部のカバレ(Kabale)、首都のカンパラ(Kampala)、イバンダ(Ibanda)、ムバララ(Mbarara)、カバロレ(Kabarole)の5地域で報告されています。致死率は50%です。保健省は、今年の10月19日に、このアウトブレイクを明らかにしました。9人の患者の血液検体は、ウガンダウイルス研究所で行われた検査によってマールブルグ病と確定されました。

 現在、13人の患者が入院中です(カンパラで2人、カバレで8人、イバンダで3人)。患者の接触者で連日の経過観察が必要な人は確認されています。最後の確定患者は、10月26日に、イバンダの隔離病棟に入院しました。

 WHOと、米国疾病予防管理センター、ウガンダ赤十字社、アフリカ実地疫学ネットワーク、国境なき医師団などの国際的な関係機関が、保健省のアウトブレイクの調査と対応を支援しています。国の対策本部は、実地の対応チームを強化するために、追加で動員する医療従事者と疫学者を選定しました。医療従事者への感染予防・制御、サーベイランス、患者管理のトレーニングが進められています。情報・教育・コミュニケーションの資料の普及や、マールブルグ病の予防や感染拡大を防止するための啓発、ラジオを通じた広報といった社会的動員活動が行われています。また、WHOから供給された個人防護具は週末に到着しました。

 WHOの地域事務所は、現地の対応チームを支援するために、ウガンダに疫学者と物資調達担当者を派遣しました。また、WHOのザンビア事務所から社会的動員に関する専門家と、迅速対応チームのネットワークの物資調達担当者も、速やかに派遣されました。GOARN(Global Outbreak Alert and Response Network)では、追加派遣する専門家を選定しています。

 アウトブレイクの調査は続いており、WHOと関係機関は、保健省を支援しています。アウトブレイクへの対応として、必要に応じて、調整、感染予防と感染拡大防止、サーベイランス、疫学、情報公開と社会的動員、人類学的な分析、物資調達といった分野の支援をしています。

 近隣諸国は、感染が国境を越えて広がることを防ぐために、国境でのサーベイランスや対応を強化しています。

 このアウトブレイクに対し、WHOはウガンダへの渡航制限や貿易の制限を推奨しません。

 ウガンダに渡航する方は、現地の情報に注意してください。手洗いなどの一般的な衛生対策を行ってください。また、感染した人の血液や体液、それらで汚染された可能性のあるもの、動物に触らないでください。

 現地で、発熱などの症状が出た場合には、すぐに医療機関を受診してください。また、帰国時に症状がある場合には検疫官にご相談ください。マールブルグ病は感染してから発症するまでに10日間かかることもあります。帰国してから症状が出た場合には、医療機関または検疫所にご相談ください。

出典

WHO  Global Alert and Response
Marburg haemorrhagic fever in Uganda – update
http://www.who.int/csr/don/2012_10_31/en/index.html

AFRO  Epidemic & Pandemic alert and Response
Marburg haemorrhagic fever in Uganda – update (29 October 2012)
http://www.afro.who.int/en/clusters-a-programmes/dpc/epidemic-a-pandemic-alert-and-response/outbreak-news/3720-marburg-haemorrhagic-fever-in-uganda-update-29-october-2012.html

参考

FORTH 新着情報

ウガンダでマールブルグ病(出血熱)が発生しています(更新1)
http://www.forth.go.jp/topics/2012/10230931.html

FORTH 感染症情報 マールブルグ病
http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name49.html