2013年01月10日更新 各国におけるノロウイルス感染症について

 ノロウイルス感染症は、ノロウイルスによってかかる病気で、汚染された飲食品を摂取したり、患者のおう吐物からまき散らされたウイルスを吸い込んだり、汚染された手などを介したりしてヒトからヒトへうつります。世界中で発生がみられる感染症で、あらゆる年齢層の人がかかりますが、特に高齢者や乳幼児、免疫不全の人では重症になることがあります。寄宿舎や保育所、デイケア、老人ホーム、レストランといった集団施設では、しばしば集団発生します。また、ノロウイルスは遺伝的に高い多様性があり、新しい亜種の出現によって患者数が増えることも示唆されています。

 1月3日付けのユーロサーベイランス(欧州疾病予防管理センター ECDC)によりますと、2012年後半に日本、オランダ、英国でノロウイルスの活動性が増加しています。また、オーストラリア、フランス、ニュージーランドでも同様に増加しています。

 現時点では、これらの国々での増加が北半球での流行時期が早まっているのか、新しい種類のウイルスによるものかは決定づけられていません。
 

 ノロウイルス感染症を防ぐワクチンはありませんので、海外へ渡航される方は、以下の対策をとってください。

  • 食事の前、トイレの後には石けんと水で十分に手洗いすること。
  • 飲料水や歯みがき、うがいの水にはミネラルウォーターを使うか、十分に沸騰させた水を使うこと。氷は生水から作られている可能性があるので食べないこと。
  • 食事は加熱されたものを、冷めないうちに食べること。
  • 下痢になった場合、以下の作り方で作った水を十分にとり、できるだけ早く医療機関で診療を受けること。
  • 下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
  • 胃腸炎の患者のふん便やおう吐物は適切に処理し、感染を広げないようにしましょう。

感染症情報: 食べ物・水にご注意を! ノロウイルス感染症

出典

ユーロサーベイランス Eurosurveillance, Volume 18, Issue 1, 03 January 2013
Indications for worldwide increased norovirus activity associated with emergence of a new variant of genotype II.4, late 2012
http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=20345

参考

厚生労働省 感染性胃腸炎(特にノロウイルス)について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/norovirus/