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2014年02月18日更新 カリブ海諸国におけるチクングニア熱の患者の発生状況について (更新4)

 チクングニア熱は、死亡することは稀で、蚊によって感染するウイルス性疾患です。チクングニア熱の症状には、発熱、頭痛、強い関節痛(足首や手首)がみられ、関節痛は数週間続くことがあります。感染した蚊に刺されてから4日から7日後に症状が現れます。「チクングニア」という名前は、マコンデ語(アフリカで使われる言語)で、この疾患にかかった人が痛みのために身体を「曲げた状態にする」ことを示す言葉に由来しています。

 2月14日付けで公表された欧州疾病対策センター(ECDC)の情報によりますと、2013年12月6日にカリブ海のサン・マルタン(セント・マーチン)島のフランス領(北部)で、地域内で感染したチクングニア熱の確定患者が2人報告されて以降、カリブ海諸国でチクングニア熱の患者が増加しています。

2月14日時点における患者の発生状況は下記の通りです。
 ・ヴァージン諸島(英領):確定患者は6人です。
 ・サン・マルタン島(フランス領):確定患者は653人です。
 ・サン・マルタン島(オランダ領):確定患者は65人です。
 ・マルティニーク:確定患者と感染した可能性のある患者を合わせて844人です。
 ・サン・バルテルミー(セント・バーソロミュー)島:確定患者と感染した可能性のある患者を合わせて
 270人です。
 ・グアドループ:確定患者と感染した可能性のある患者を合わせて253人です。
 ・ドミニカ国:確定患者は輸入例が1人です。
 ・フランス領ギアナ:確定患者は輸入例が5人です。
 ・アンギラ:確定患者は5人で、このうち1人は輸入例の可能性があります。
 ・アルバ:輸入例が1人です。

 このチクングニア熱の患者発生は、アメリカ大陸で、初めて地域内感染が確認された事例です。 

 カリブ海諸国に渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、蚊に刺されないよう対策をとってください。

蚊に刺されないための対策

可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。

長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。

流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。

子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を 

海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が改善しない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご相談ください。

医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

FORTH 感染症情報:チクングニア熱

出典

ECDC 
Communicable disease threats report, Week 7, 9-15 February 2014
http://www.ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/communicable-disease-threats-report-15-feb-2014.pdf