2014年04月30日更新 西アフリカでエボラ出血熱が発生しています (更新10)

4月28日付けで世界保健機関(WHO)アフリカ地域事務局(AFRO)から公表された情報によると、西アフリカにおけるエボラ出血熱の発生状況は以下のとおりです。

●ギニア
4月26日18:00の時点において、ギニアの保健省は、臨床的にエボラウイルス疾患(EVD)患者であるとされた患者の累計数は224人、そのうち死亡者は143人と報告しました。これまでに、202人に検査を実施したところ、確定診断されたのは死亡者74人を含む121人でした。41人(死亡者34人)はEVDの可能性の高い患者で、62人(死亡者35人)は疑いのある患者に分類されています。25人(うち19人は確定診断)のヘルスケアワーカー(HCW)が16人(うち12人は確定診断)の死亡患者と関連していました。

症例数や接触者数は、サーベイランスや接触者追跡調査が強化され、検査室検査が継続されることで症例や、接触者、検査データが統合されるにつれて更新訂正される可能性があります。

WHOは、この事例に関する現在の情報からは、ギニア、リベリア、シエラレオネへの渡航や貿易を制限することを推奨していません。

西アフリカへ渡航する方は、現地の情報に注意してください。手洗いなどの一般的な衛生対策を行ってください。また、感染した人の血液や体液、それらで汚染された可能性のあるもの、動物に触らないでください。

現地で、発熱などの症状が出た場合には、すぐに医療機関を受診してください。また、帰国時に症状がある場合には検疫官にご相談ください。エボラ出血熱は感染してから発症するまでに3週間かかることもあります。帰国してから症状が出た場合には、医療機関または検疫所にご相談ください。

◆感染症情報:エボラ出血熱

出典

WHOGlobal Alert and Response(GAR)
Ebola virus disease, West Africa– update
http://www.who.int/csr/don/2014_04_28_ebola/en/