2014年05月23日更新 アフリカにおけるデング熱の流行状況について

 デング熱は、蚊によってうつる感染症で、熱帯・亜熱帯地方にみられます。発熱や関節痛、発疹などがみられます。

 世界保健機構(WHO)のアフリカ地域事務所(AFRO)の情報による、5月14日時点でのデング熱の流行状況です。

モザンビーク
 モザンビークの保健省は2014年4月21日にWHOへ、デング熱が流行していると報告しました。2014年5月8日までに243人の患者(77人の確定患者と166人の疑い患者)が発生し、死亡者はいません。カボ・デルガード(Cabo Delgado)州で最も患者が多く発生し、182人(126人の疑い患者、56人の確定患者)でした。カボ・デルガードでの患者はすべてタンザニアと国境を接するペンバ(Pemba)地区での発生です。ナンプラ(Nampula)州では40人の疑い患者と21人の確定患者で死亡者はいませんでした。この流行の原因となっているデングウイルスの血清型の調査が続いています。確認されている主なベクター(媒介生物)はネッタイシマカです。

タンザニア
 タンザニアの保健省は4月21日にWHOへ、デング熱流行を報告しました。5月19日までに、620人の確定患者を含む1,050人の患者が発生し、そのうちダルエスサラーム州のKinondoni、Temeke、Kibaha地区から3人の死亡者が報告されています。現在11人が入院しています。

 アフリカ地域へ滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、蚊に刺されないよう対策をとってください。

蚊に刺されないための対策

可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。

長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。

流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。

子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が改善しない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご相談ください。

医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

FORTH感染症情報: デング熱 

出典

WHO/AFRO EPR Outbreak News
Dengue fever outbreak in Mozambique qnd Tanzania (Situation as of 14 May 2014)
http://www.afro.who.int/en/clusters-a-programmes/dpc/epidemic-a-pandemic-alert-and-response/outbreak-news/4139-dengue-fever-outbreak-in-mozambique-and-tanzania-situation-as-of-14-may-2014.html