2014年05月29日更新 西アフリカでエボラ出血熱が発生しています (更新19)

 5月28日付けの世界保健機関(WHO)アフリカ地域事務局(AFRO)の情報によると、西アフリカにおけるエボラ出血熱の発生状況は以下のとおりです。

ギニア
 5月23日から5月27日の間に、新たな4地区から新たに14人のエボラウイルス疾患の患者と5人(*以下の集計上は6人)の死亡者が報告されました。ボッファ(Boffa)では5人の患者と1人の死亡者;テリメレ(Telimele)では7人の患者と4人の死亡者;ボケ(Boke)では1人の患者と死亡者なし;ドゥブレカ(Dubreka)では1人の患者と1人の死亡者。コミュニティー内と院内感染がゲケドゥ、マセンタ、コナクリで続いています。

 2014年5月27日18:00の時点で、EVD累積患者数が281人、死亡者が186人です。この内訳は以下の通りです(*集計上の総数が異なっています):確定診断、163人の患者と103人の死亡者;疑い例、66人の患者と56人の死亡者;可能性のある症例、44人の患者と23人の死亡者。

シエラレオネ
 シエラレオネでは、16人の患者(7人の確定患者、9人の疑い患者)とコミュニティー内の5人の死亡者がKailahun地区から報告されました。この地区はシエラレオネの東部で、ギニアのゲケドゥやリベリアと国境を接しています。

リベリア
 リベリアでは2014年4月9日から新たな患者は発生していません。社会的動員、サーベイランスが国境地域で強化されました。

 症例数は、再分類の変更、遡及的調査、症例や検査データの統合、サーベイランスの強化により訂正される可能性があります

WHOの対応
 シエラレオネでEVD発生が確認されたことを受け、WHOは複数レベルの電話会議を開催し、状況と取るべき行動対策について総括しました。この中にはWHO国内事務所での緊急対策チームの設置、専門家、設備、物資の配置、触媒資金の供給が含まれます。

 WHOは、ギニアやシエラレオネのいくつかのコミュニティーでの抵抗や患者の隠蔽があることから政府関係部門やコミュニティー指導者の積極的な参加を促しています。

 ギニアでは保健省と関係機関が新たに発生した地区での発生調査、リスクアセスメント、患者管理、感染制御などの対応とゲケドゥやコナクリの抵抗のあるコミュニティーを対象とした社会的動員を開始しました。

 WHOは、この事例に関する現在の情報からは、ギニア、シエラレオネへの渡航や貿易を制限することを推奨していません。

 西アフリカへ渡航する方は、現地の情報に注意してください。手洗いなどの一般的な衛生対策を行ってください。また、感染した人の血液や体液、それらで汚染された可能性のあるもの、動物に触らないでください。

 現地で、発熱などの症状が出た場合には、すぐに医療機関を受診してください。また、帰国時に症状がある場合には検疫官にご相談ください。エボラ出血熱は感染してから発症するまでに3週間かかることもあります。帰国してから症状が出た場合には、医療機関または検疫所にご相談ください。

感染症情報:エボラ出血熱

出典

WHO/AFRO EPR Outbreak News
Ebola virus disease, West Africa (update of 27 May 2014)
http://www.afro.who.int/en/clusters-a-programmes/dpc/epidemic-a-pandemic-alert-and-response/outbreak-news/4150-ebola-virus-disease-west-africa-27-may-2014.html