2014年05月30日更新 南スーダンでコレラが流行しています (更新1)

 コレラは、コレラ菌によって、下痢や嘔吐が生じる病気です。症状が軽いことも多いですが、重い下痢が起こることがあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡することもあります。

 5月27日付で公表された世界保健機関(WHO)の情報によりますと、南スーダン保健省は5月15日にコレラ流行宣言をしました。初発症例は遡及的調査で2014年4月23日に発症しました。ケニアナイロビのアフリカ医学研究基金研究所での検査で4人が確定診断されました。

 2014年5月25日時点で、累計586人のコレラ患者、そのうち22人の死亡者(13人が病院で、9人がコミュニティー内での死亡です)が報告されました。死亡者のほとんどがDOA(来院時死亡)と報告されました。ジュバの15地区のうち8地区で患者が発生していて、最も多いのはムニキ(Muniki)で報告患者の25%が発生しています。

 現在続いている国内紛争や危機的状況、乏しい衛生施設の普及状況、雨期の始まり、国内でのコレラ発生の歴史を鑑み、南スーダン保健省はジュバと周辺地区の状況の監視を継続します。

 コレラ流行に対応するため、保健省はコレラ対応計画を発展させ、コレラ対応特別委員会を設置し保健と上下水道衛生(WASH)対策の両方の調整を行います。ジュバでの4C(コレラ指揮コントロールセンター)設置計画は最後のステージです。4Cは10州すべてにおける流行対策と緊急対応の支援の調整を強化します。

 WHOと関係機関は保健省を支援し、コレラ流行への対応策の調整を行っています;迅速な評価の実施、警報、流行調査と確認;コレラ治療センターの設置と感染予防、制御;積極的サーベイランスへの参加と遺体の安全な埋葬の監視です。特別委員会は同時に定例会議、すべてのレベルでの公衆衛生教育と注意喚起活動を調整し、状況報告と他の発生に関する文書作成を行っています。WASH団体は手指消毒と固形、液体廃棄物の適切な廃棄について奨励し家庭で使用する水の塩素消毒を勧めています。

 保健省は、WHO、UNICEF、MSF(国境なき医師団)、IOM(国際移民機関)、Medairの支援を得ながら2014年2月にMingkaman、Malakal、Bor、Tomping、ジュバIII国内避難民(IDP)キャンプの国内避難民160,000,000人以上を対象に経口コレラワクチンキャンペーンを開始しておりIDPキャンプでのコレラ発生を予防する努力をし、80%以上のワクチン接種率を達成していました。

WHOの対応
 WHOは疫学者、物流専門家、公衆衛生行政官等を含む専門家や、医療物資や他の物資をコレラ流行への対応を支援するために配置しました。WHOはまた、リスクアセスメントを行う専門家も派遣しWASH団体の技術的支援も同様に実施しています。

 現在この事例に関する情報から、WHOは南スーダンへの渡航や貿易を制限することは推奨染ません。

 南スーダンへ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、以下の対策を行ってください。

  • 飲料水や歯みがき、うがいの水にはミネラルウォーターを使うか、十分に沸騰させた水を使うこと。
    氷は生水から作られている可能性があるので食べないこと。
  • 食事は加熱されたものを、冷めないうちに食べること。
  • 食事の前、トイレの後には石けんと水で十分に手洗いすること。
  • 下痢になった場合、以下の作り方で作った水を十分にとり、できるだけ早く医療機関で診療を受けること。

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 感染症情報:食べ物・水にご注意を! コレラ

出典

WHO/AFRO EPR Outbreak News
Cholera Outbreak, South Sudan, West Africa (Situation as of 27 May 2014)
http://www.afro.who.int/en/clusters-a-programmes/dpc/epidemic-a-pandemic-alert-and-response/outbreak-news/4151-cholera-outbreak-south-sudan-27-may-2014.html