2014年06月02日更新 アフリカにおけるデング熱の流行状況について (更新1)

 デング熱は、蚊によってうつる感染症で、熱帯・亜熱帯地方にみられます。発熱や関節痛、発疹などがみられます。

 世界保健機構(WHO)のアフリカ地域事務所(AFRO)の情報による、5月30日時点でのデング熱の流行状況です。

タンザニア
 タンザニアの保健社会福祉省はWHOへ2014年2月4日のデング熱流行を更新報告しました。2014年5月30日までに、大陸部7地域とザンジバルの2地域に流行は拡大しました。患者と死亡者の地理的分布は以下のとおりです:大陸部(2,121人の疑い患者のうち4人の死亡者を含む1,017人の確定患者)、ザンジバル(8人の疑い患者のうち1人の確定患者で死亡者なし)。大陸部での症例の99%はダラエスサラーム州Kinondoni、Temeke、Ilala地区からの報告です:4人の死亡者のうち1人はデング出血熱で、1人は多臓器不全でした。

デング熱対応
 保健省によってデング熱対応特別委員会が設置され、現状の総括と追加の予防対策の提案のため定例会議を開催しています。WHOや連携機関の支援を受け以下の対策が実施されています:デング熱対応計画に記載されたすべての行動を実施するための資源援助;サーベイランスの強化;デング熱患者の管理、デング熱と媒介ベクター診断、確定、監視にたずさわるヘルスケアワーカーと実験室スタッフの訓練です。デング熱国内流行現状についての政府プレス発表第2報が2014年5月12日に発表されました。WHOは大陸地域保健省とザンジバル保健省へガイダンスの提供ととりわけ疫学サーベイランス、ベクターコントロールの専門家の派遣、迅速診断キットの供給を行っています。

 WHOはこの事例に関して、タンザニアの大陸部、ザンジバルへの渡航や貿易を制限することを推奨していません。

 アフリカ地域へ滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、蚊に刺されないよう対策をとってください。

蚊に刺されないための対策

可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。

長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。

流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。

子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が改善しない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご相談ください。

医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

  FORTH感染症情報: デング熱 

出典

WHO/AFRO EPR Outbreak News
Dengue outbreak in the United Republic of Tanzania(Situation as of 30 May 2014)
http://www.afro.who.int/en/clusters-a-programmes/dpc/epidemic-a-pandemic-alert-and
-response/outbreak-news/4155-dengue-outbreak-in-the-united-republic-of-tanzania-
30-may-2014.html

参考

アフリカにおけるデング熱の流行状況について
http://www.forth.go.jp/topics/2014/05231524.html