2014年06月24日更新 西アフリカでエボラ出血熱が発生しています (更新25)

 6月22日付けの世界保健機関(WHO)の情報によると、西アフリカにおけるエボラ出血熱の発生状況は以下のとおりです。

ギニア
 2014年6月16日から18日に、新たな患者3人と死亡者3人がゲケドゥ(Gueckedou;3人の新患者、死亡者なし)、テリメレ(Telimele;新患者なし、死亡者2人)、ボッファ(Boffa;患者なし、死亡者1人)から報告されました。これによりギニアでエボラウイルス疾患(EVD)患者の累計数は、死亡者267人を含む390人(確定症例258人、可能性の高いもの88人、疑い患者44人)となりました。

 症例と死亡者の地理的な分布は以下のとおりです:コナクリ(Conakry)では患者64人、死亡者33人、ゲケドゥ(Gueckedou)では患者227人、死亡者173人、マセンタ(Macenta)では患者41人、死亡者28人、ダボラ(Dabola)では患者4人、死亡者4人、キシドゥグ(Kissidougou)では患者8人、死亡者5人、ディンギラエ(Dinguiraye)では患者1人、死亡者1人、テリメレ(Telimele)では患者26人と死亡者10人、ボッファ(Boffa)では患者18人、死亡者12人、クルサ(Kouroussa)では患者1人、死亡者1人です。現在16人の患者がコナクリ(4人)、ゲケドゥ(11人)、テリメレ(1人)のEVD治療センターに入院中です。

 フォローアップ中の接触者数は全国で1,253人です:コナクリ246人、ゲケドゥ527人、マセンタ52人、テリメレ118人、ドゥブレカ(Dubreka)118人、クルサ16人、ボッファ176人。これまでに70.1%(アウトブレイク当初から4,203人の接触者フォローアップのうち2,950人)が措置的監視期間である21日の期限を終了しました。

シエラレオネ
 2014年6月15日から17日までの間に、新たに39人の患者と死亡者8人が以下の地域から報告されました。カイラフン(Kailahun;患者34人、死亡者7人)、ケネマ(Kenema;患者4人、死亡者1人)、西部(Western;患者1人、死亡者なし)。これによって臨床的にエボラウイルス疾患(EVD)患者であるとされた患者の累計数は136人(確定患者103人、可能性の高い患者19人、疑い患者14人)です。死亡者は58人です。

 症例と死亡者の地理的な分布は以下のとおりです:カイラフン(患者128人、死亡者55人)、カンビア(Kambia;患者1人、死亡者なし)、ポートロコ(Port Loko;患者2人、死亡者1人)、ケネマ(患者4人、死亡者1人)、西部(患者1人、死亡者1人)。31人の患者が現在ケネマのEVD治療センターにいます。

 現在フォローアップされている接触者はカイラフンの37人です。コミュニティのヘルスケアワーカーがケネマ、カイラフン、カンビア、ポートロコでフォローアップと接触者聞き取りの訓練を受けています。

リベリア
 2014年6月16日から19日の間に、新たな7人の患者と1人の死亡者がロファ(Lofa;患者5人、死亡者なし)、モントセラード(Montserrado;患者2人、死亡者1人)から報告されました。これによりリベリアでの患者の累計数は41人(確定患者24人、可能性の高い患者9人、疑い患者8人)、死亡者は25人です。

 症例と死亡者の地理的な分布は以下のとおりです:ロファ(患者28人、死亡者14人)、モントセラード(患者9人、死亡者9人)、マルギビ(Margibi;患者2人、死亡者2人)、ニンバ(Nimba;患者2人、死亡者なし)。患者8人が現在、ロファのEVD治療センターにいます。

 現在フォローアップ中の接触者は全国で108人となり、地域は以下の通りです:ロファ95人、モントセラード13人。これまでに41.5%(アウトブレイク当初から260人の接触者フォローアップのうち108人)が措置的監視期間である21日の期限を終了しました。

WHOの対応
 WHOとパートナーはコミュニティ内や病院内でのウイルスの拡散を阻止するために保健省へ必要な技術的専門知識を提供し続けています。この中には、発生3カ国政府へ対する協調、情報管理、コミュニケーションの強化のためのハイレベルの支援会議が含まれています。WHO地域事務局長は、本部事務局長と協議し、発生国を直接支援するため一時的にWHO地域内EVD流行対策調整コーディネーターを設置しました。コーディネーターはギニアのコナクリを拠点する予定です。さらにWHOは7月2日から3日、ガーナのアクラで保健大臣との会議を開催し、政治的関与を確実に増加させ各国地域の国境におけるEVD対策での協調を確実にする事を目指します。WHO,GOARN(地球規模感染症に対する警戒と対応ネットワーク)、その他のパートナーは同時に各保健省のEVD流行対策を支援するため様々な専門家(疫学者、社会的動員、症例管理、特に物流管理)を派遣しています。次回の3カ国の国境会議が2014年6月23日にシエラレオネのカイラフンで計画されています。

 WHOは、この事例に関する現在の情報からは、ギニア、リベリア、シエラレオネへの渡航や貿易を制限することを推奨していません。

 西アフリカへ渡航する方は、現地の情報に注意してください。手洗いなどの一般的な衛生対策を行ってください。また、感染した人の血液や体液、それらで汚染された可能性のあるもの、動物に触らないでください。

 現地で、発熱などの症状が出た場合には、すぐに医療機関を受診してください。また、帰国時に症状がある場合には検疫官にご相談ください。エボラ出血熱は感染してから発症するまでに3週間かかることもあります。帰国してから症状が出た場合には、医療機関または検疫所にご相談ください。

感染症情報:エボラ出血熱

出典

WHO Global Alert Response(GAR)
Ebola virus disease, West Africa –update, 22 June 2014
http://www.who.int/csr/don/2014_06_22_ebola/en/