2014年07月22日更新 赤道ギニアでのポリオ発生

 ポリオ(急性灰白髄炎)は、ポリオウイルスによって急性の麻痺が起こる病気です。ウイルスが人の口の中に入って、腸の中で増えることで感染します。

 7月17日付で世界保健機関(WHO)から公表された情報によりますと、2014年7月16日の時点で、赤道ギニアは、2014年1月28日(最初の症例)および2014年5月3日(直近の症例)にかけて、麻痺の発症を伴う野生ポリオウイルス1型(WPV1)症例5例を報告しました。遺伝子配列によって、これらの症例は現在カメルーンで進行しているポリオ発生に関連があることが示されました。

 このポリオ発生に対応するため、国家非常事態行動計画が保健省(Ministry of Health)およびポリオに関するパートナー機関によって展開され、実施されています。赤道ギニアでは、二価の経口ポリオワクチン(bOPV)を用いた3回の全国予防接種キャンペーンが既に行われました。2回のキャンペーンは15歳未満の小児を対象として、2014年4月および2014年5月初めに行われ、1回のキャンペーンが5歳未満の小児を対象として2014年5月終わりに行われました。2回の全国規模のbOPVによる予防接種キャンペーンが、2014年7月半ばと2014年8月半ばに計画されており、2014年7月のキャンペーンは全人口を対象とし、2014年8月のキャンペーンは15歳未満の小児を対象とすることになります。

 2014年6月25日に公表されたDisease Outbreak News更新版の中で触れたように、ブラジルは、サンパウロ州ヴィラコッポス国際空港で2014年3月に採取した下水検体から、野生株ポリオ1型(WPV1)が検出されたことを2014年6月18日に報告しました。遺伝子配列検査により、このウイルスは現在赤道ギニアで循環しているウイルスと最も密接な関連があることが示されました。その後現在まで、ブラジルで検査の結果陽性となった検体は採取されておらず、また、麻痺性ポリオ症例は検出されていません。

 2014年5月5日にWHO事務総長によって出された国際保健規則(IHR)に基づく一時的推奨事項により、赤道ギニアはポリオ輸出国と見なされます。

 これによって、赤道ギニアは、同国の全居住者および長期滞在者(4週以上の滞在)が国際的な旅行をする場合には、その出発に先立つこと4週から12か月の間に、確実に1回のポリオワクチン補充接種を受けるように作業を行っています。

感染症情報:ポリオ(急性灰白髄炎)

出典

WHO Global Alert end Response (GAR)
Update on polio in Equatorial Guinea, 17 July 2014
http://www.who.int/csr/don/2014_07_17_polio/en/

参考

FORTH最新情報
中部アフリカのポリオの状況(2014年6月26日更新)
http://www.forth.go.jp/topics/2014/06261340.html

ブラジルの下水中からポリオウイルスの検出(2014年6月24日)
http://www.forth.go.jp/topics/2014/06241315.html