2014年09月09日更新 カメルーンにおけるポリオウイルスの発生状況について (更新1)

 ポリオ(急性灰白髄炎)は、ポリオウイルスによって急性の麻痺が起こる病気です。ウイルスが人の口の中に入って、腸の中で増えることで感染します。

 9月6日付で世界保健機関(WHO)から公表された情報によりますと、カメルーンで、東部地域において、2014年6月26日と2014年7月9日に麻痺を発症した2例の新規野生株ポリオウイルス1型(WPV1)症例が報告されました。これらの最新に分離されたウイルスの遺伝子配列から、野生株ポリオウイルスの循環が継続していること、サーベイランスにおけるギャップが未検出の伝播をもたらしていること、この国の新規地域への地理的拡大になっていることが確認されました。

 カメルーンにおけるこの流行は少なくとも2013年10月から継続中です。流行は2014年も続き、国境を越えて赤道ギニアに広がりました。2014年3月にWHOは、中央アフリカ共和国(CAR)から感染に対し脆弱な難民集団の循環と流入が広がったため、カメルーンからのポリオの国際的な広がりのリスク評価を、「非常に高い」に上げました。このリスク評価は、この位置にとどまっています。他にカメルーンで検出されていない循環があるかは排除することはできません。また、CARにウイルスが広がる危険性は、CARからカメルーンへの大規模な人口移動を考慮すると特に高いと考えられます。

 2014年5月にWHOの事務総長は、野生株ポリオウイルスの国際的な拡散は国際的な公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)であると、国際保健規則の下で宣言しました。カメルーンは、「野生株ポリオウイルスを現在輸出している状態」の基準を満たしている国の一つで、そのため、さらに国際的な拡散の危険を軽減する特別措置を実施することが推奨されています。

 カメルーンは2014年に7回の全国追加接種活動(supplementary immunization activities : SIAs)を実施しました。次回の地方のSIAsは8月23日~26日と9月4日~7日に国内の2つの地域(東部州とアダマワ州)で予定されており、10歳未満の小児、および公認、非公認の難民キャンプのすべての年齢のグループに活動を到達させることを目指しています。8月22日に、CARは一連の5つの地方ポリオ予防接種活動を開始しましたが、これはこの国の西半分をカバーし、アフリカ地域の中央ブロックの国々をカバーする9月一斉活動で終えることになるでしょう。

 カメルーンの流行対応の開始時期は地理的な地域により様々でした。新規症例と検出されていない伝播の地理的な広がりが確認されたことにより、追加の緊急流行対策を計画することになりました。成功に向けて重要なことは、すべての子どもに複数回のOPVを接種するという質の高い活動への、実質的な改善を確実にすることでしょう。同じく重要なことは迅速にサーベイランスの質を改善することであり、そうすれば流行の範囲を完全に決定することができて、追跡調査をすることができるでしょう。

 新たなポリオウイルスの輸入を迅速に検出し、速やかに対応するために、すべての国(特にポリオウイルスの感染が起こっている国・地域と頻繁に往来がある国)で急性弛緩性麻痺のサーベイランスを強化することが重要です。また、国・地域では、新たなウイルスの輸入を最小限にするために、地区レベルにおける定期の予防接種の接種率を一律に高い水準に保つべきです。

 ポリオ感染地域への旅行者のための予防接種推奨事項は以下で公開されています。
 International travel and health

感染症情報:ポリオ(急性灰白髄炎)

出典

WHO Global Alert and Response
Poliovirus in Cameroon – update, 6 September 2014
http://www.who.int/csr/don/2014_09_06_polio/en/