2015年03月13日更新 アメリカ大陸でのコレラの流行状況

 コレラは、コレラ菌によって、下痢や嘔吐が生じる病気です。症状が軽いこともありますが、重い下痢が起こることもあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡することがあります。

 2015年3 月3日付で汎米保健機関(PAHO)よりアメリカ大陸でのコレラに関する情報が発表されました。

アメリカ大陸でのコレラ発生状況
 2015年1月にカナダの国際保健規約(IHR)担当者から、キューバでの最近のコレラ患者が確認されたことを知らせました。この患者にはキューバへの個人での渡航歴がありました。

 ドミニカ共和国では、2014年に死亡者10人を含む597人のコレラ疑似患者が登録されていました。これは、2013年と比べて、患者数で70%の減少、死亡者数で76%の減少となっています。

 2015年の疫学第1週から第5週の間に、死亡者6人を含む99人のコレラ疑似患者が登録されました。これは、2014年の同じ時期に検出された患者の2倍以上への増加となっています。2015年に登録された患者がもっとも多かった地域は、国立直轄地、Pedernales、サンティアゴ(Santiago)、サント・ドミンゴ(Santo Domingo)でした。

 2010年11月の流行の始まりから2015年第5週までに、32,171人のコレラ疑似患者と484人の死亡が、ドミニカ共和国で報告されています。

 ハイチでは、コレラの流行の始まり(2010年10月)から、2015年2月17日(2015年第7週)までに、コレラの患者は合計731,880人に達しており、そのうち416,757人(57%)が入院し、8,741人が死亡しました。全国での致死率は1.2%となっています。

 2015年の疫学第1週から第5週の間に、7,225人のコレラ患者が発生し、入院率80%となる5,794人が入院し、86人が死亡しました。2015年に報告された患者と死亡者の数は、2014年の同時期および2012年の同時期と比べて多くなっています。

 メキシコでは、2014年に2つの州から14人のコレラ患者の報告がありました。Hidalgo(イダルゴ)州で13人とQuerétaro(ケレタロ)州で1人です。2015年の始めからは、新たな患者の報告はありません。

 これらの流行地へ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、以下の対策を行ってください。

飲料水や歯みがき、うがいの水にはミネラルウォーターを使うか、十分に沸騰させた水を使うこと。氷は生水から作られている可能性があるので食べないこと。
食事は加熱されたものを、冷めないうちに食べること。
食事の前、トイレの後には石けんと水で十分に手洗いすること。
下痢になった場合、以下の作り方で作った水を十分にとり、できるだけ早く医療機関で診療を受けること。Cholera_ver2_03.jpg

感染症情報 : 食べ物・水にご注意を! コレラ

出典

PAHO Epidemiological Update Cholera 3 March 2015
http://www.paho.org/hq/index.php?option=com_docman&task=doc_view&gid=29233+&Itemid=999999&lang=en