2015年08月04日更新 デング熱の流行状況について (更新7)

 世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から2015年7月29日付けで公表されたデング熱の流行状況の報告です。

東アジア、東アジア周辺および南半球地域の流行状況

 註:本サイトの情報は、更新日、各国の情報の形式が異なるため解釈を加えることはできません。原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

中国
 2015年6月30日現在、中国で報告された月別デング熱患者数は43人でした。2012年から2014年の同時期と比べて、2015年に中国から報告されたデング熱患者数はやや多くなっています。

マレーシア
 2015年7月25日現在、マレーシアでのデング熱患者数は死亡者185人を含む67,944人でした。これは、2014年の同時期(n=48,845)と比較して30.7%上回っています。2015年7月19日から25日までの1週間に、2,549人のデング熱患者が報告されました。これは前週(n=2,747)と比べて7.2%低くなっています。

フィリピン
 2015年1月1日から7月18日までに、フィリピンでは死亡者134人を含む40,593人のデング熱患者が報告されています。これは2014年の同時期(n=40,866)と比較して0.67%低くなっています。

シンガポール
 2015年7月25日現在、シンガポールで報告されたデング熱患者は5,180人でした。2015年7月19日から25日までに、前週よりも31人多い294人の患者が報告されました。これは、2014年の同時期(n=744)よりは少なくなっています。

カンボジア
 2015年6月23日現在、カンボジアでは死亡者7人を含む1,900人のデング熱患者が報告されています。2015年に毎週報告されている新たな患者数は、これまでは比較的安定しており、2012年を除いて2009年から2014年の季節変動パターンに沿っています。

ラオス
 2015年7月17日現在、ラオスで報告されたデング熱患者数は589人でした。死亡者は報告されていません。2015年7月11日から17日までの1週間に報告されたデング熱患者は、前週(n=42)よりも31%多い55人でした。2015年7月17日週末において国の警戒レベルには至っていません。

ベトナム
 2015年7月19日現在、ベトナムでは死亡者12人を含む18,4329人(原文どおりに記載)のデング熱患者が報告されています。2014年の同時期と比べて、報告された患者数は38.8%高く、死亡者は4人多くなっています。2015年7月12日から19日までの1週間に、63省のうち37省から961人の患者が報告されました。死亡者は報告されていません。前週(n=886人)と比べて、患者数は8.5%増加しています。しかし、2010年から2014年のデータと比較すると、2015年の累積患者数の平均値は、まだ下回っています。

オーストラリア
 2015年6月30日現在、オーストラリアでは1,089人の検査確定されたデング熱患者が報告されています。前年の同時期(n=1,180)と比べて、その数は低くなっています。しかし、前年の季節変動パターンに沿っています。

フランス領ポリネシア
 2015年7月6日から12日に、フランス領ポリネシアでは検査確定されたデング熱患者10人が報告されました。2015年6月には、9人が入院し、1人が重症でした。

サモア
 2015年7月9日に、デング熱3型によるデング熱の集団発生が確認されました。7月13日現在、合計63人のデング様疾患患者が報告されています。死亡者は出ていません。

アメリカ領サモア
 2015年7月23日現在、140人の患者が確認され、50人が入院し、4人の死亡者が出ています。集団発生は8週目に入っています。

蚊に刺されないための対策

・可能な限り、しっかりと網戸が取り付けられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。
・長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
・ 流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。
・子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

・海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。
・また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が改善しない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご相談ください。
・医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

FORTH感染症情報:デング熱

出典

WHO/WPRO. Update on the dengue situation in the Western Pacific Region.
Dengue Situation Update Number 470. 29 July 2015.
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/dengue_biweekly_20150729.pdf?ua=1