2015年08月14日更新 アメリカ大陸でのコレラの流行状況 (更新3)

 コレラは、コレラ菌によって、下痢や嘔吐が生じる病気です。症状が軽いこともありますが、重い下痢が起こることもあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡することがあります。

 2015年8月12日付で汎米保健機関(PAHO)よりアメリカ大陸でのコレラに関する情報が発表されました。

アメリカ大陸でのコレラ発生状況
 2015年の初めから第30週までに、アメリカ大陸3か国から20,388人の患者が記録されています。内訳は、ハイチで20,043人、ドミニカ共和国で344人、キューバで1人です。これまでのところ、2015年にメキシコからはコレラ患者は報告されていません。

 キューバで最後に確認されたコレラ患者は、2015年1月にカナダの国際保健規約(IHR)担当者によって報告されました。この患者にはキューバへの渡航歴がありました。

 ドミニカ共和国では、2010年11月の流行の始まりから2015年第28週までに、死亡者489人を含む、コレラ疑似患者32,764人が記録されました。

 2015年の疫学第1週から第28週までに、死亡者11人を含む344人のコレラ疑似患者が登録されました。これは、2014年の同じ時期に記録された数の2倍の患者数を示しています。ドミニカ共和国におけるこの発生状況は、同じ時期にハイチで発生しているコレラ流行の動向と連動しています。

 ハイチでは、コレラ流行の始まり(2010年10月)から2015年7月25日までに、コレラの患者が合計744,698人に達しており、そのうち426,884人(累積の入院率57%)が入院し、8,826人が死亡しました。全国の累積患者死亡率は1.4%となっています。

 2015年1月から7月25日(第30週)までに、20,043人のコレラ患者が発生し、15,921人が入院(入院率79%)、171人が死亡(致死率0.7%)しました。2015年に疫学週数毎に記録された患者数と死亡者数は、2014年の対応する週と比べて多くなっています。また、2015年のいくつかの週では、2012年に記録された同じ週の患者数と比べて多くなっています。

 これらの流行地へ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、以下の対策を行ってください。

飲料水や歯みがき、うがいの水にはミネラルウォーターを使うか、十分に沸騰させた水を使うこと。氷は生水から作られている可能性があるので食べないこと。
食事は加熱されたものを、冷めないうちに食べること。
食事の前、トイレの後には石けんと水で十分に手洗いすること。
下痢になった場合、以下の作り方で作った水を十分にとり、できるだけ早く医療機関で診療を受けること。Cholera_ver2_03.jpg

感染症情報 : 食べ物・水にご注意を! コレラ

出典

PAHO. Epidemiological Update. Cholera. 12 August 2015
http://www.paho.org/hq/index.php?option=com_docman&task=doc_view&Itemid=270&gid=31105&lang=en