2015年09月08日更新 タンザニアでコレラが流行しています

 コレラは、コレラ菌によって、下痢や嘔吐が生じる病気です。症状が軽いことも多いですが、重い下痢が起こることがあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡することもあります。

 9月4日付で公表されたWHO/AFRO(WHOアフリカ事務局)の情報によりますと、タンザニアの4地域でコレラが流行しています。

 タンザニアのDar es Salaam(ダルエスサラーム), Morogoro(モロゴロ), Pwani(プワニ) 、Iringa(イリンガ)の各州では、大規模なコレラの流行が続いており、815人が感染し、13人が死亡しました。WHOは、この飲料水が媒介する疾患に感染した人々を治療し、さらなる患者の発生を防ぐために、タンザニアの保健・社会福祉省(MOHSW)を支援する緊急の対策を立ち上げました。しかし、この疾患のさらなる拡大を食い止めるためには、早急に追加の人的・物的資源が必要とされます。

 2015年8月15日から9月3日にかけて、合計815人の患者と13人の死亡者がダルエスサラーム、モロゴロ、プワニ、イリンガから報告されました。9月3日現在、ダルエスサラームのKinondoni(キノンドーニ)行政地区では471人の患者が記録され、最悪の感染地区となっています。

 WHOの特派員であるRufaro R. Chatora博士は、タンザニアについて以下のように述べています。「この流行を食い止めるために、我々は全ての患者を発見し、早急に治療しなければなりません。しかし、一番の焦点は、この強い感染力をもつ疾患の拡大を防ぐことにあります。4週間以内に、我々は患者が爆発的に増加するのを目の当たりにしました。この流行を止めるには、力強い行動と人的・物的資源が必要とされます。」

 感染地域での早急な必要性の評価に続けて、流行を食い止めるために、WHOは検査試薬、医薬品、医療機器、水処理薬を調達しました。さらに、WHOは患者管理、検査事業、調査活動と地域動員活動を支援するために、174,000,000 TShs(タンザニア・シリング)の基金を提供しました。

 WHOの支援費は全体で216,260,000 TShs(タンザニア・シリング)で、これは102,347USドルと同等の価値があります。WHOは、MOHSWが調査活動を強化し、検査受入れ能力を増強し、コレラ患者の管理に必要な医療介助の提供者60人ほどの訓練に支援をしています。

 Chatora博士は、WHOが主導する対策がコレラ患者の減少に大きく貢献してきましたが、危機は決して終息してはいないと述べています。大きな課題として、水と衛生の状態を改善することに加えて、患者を管理し、接触者を追跡し、地域活動の動員を行うためには医薬品、消毒薬、医療物品の準備状況を改善することが必要です。

 これらの緊急の課題に対処するために、WHOは、水と衛生環境に限界のある地域に住む感染を受けやすい人々を保護するために支援と資金を準備する取り組みを加盟国に呼びかけました。

 飲料水が媒介する疾患であるコレラは、コレラ菌に汚染された水を飲み、食品を食べる人々に感染し、重い下痢と脱水の症状を起こします。治療をしなければ、特に若年者と高齢者では、コレラは瞬く間にショックや死につながることがあります。

 タンザニアへ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、以下の対策を行ってください。

飲料水や歯みがき、うがいの水にはミネラルウォーターを使うか、十分に沸騰させた水を使うこと。氷は生水から作られている可能性があるので食べないこと。
食事は加熱されたものを、冷めないうちに食べること。
食事の前、トイレの後には石けんと水で十分に手洗いすること。
下痢になった場合、以下の作り方で作った水を十分にとり、できるだけ早く医療機関で診療を受けること。Cholera_ver2_03.jpg

感染症情報:食べ物・水にご注意を! コレラ

出典

WHO/AFRO. News, United Republic of Tanzania
Cholera outbreak threatens four regions in Tanzania
http://www.afro.who.int/en/tanzania/press-materials/item/7983-cholera-outbreak-threatens-four-regions-in-tanzania.html