2015年12月16日更新 コンゴ民主共和国でコレラが流行しています

 コレラは、コレラ菌によって、下痢や嘔吐が生じる病気です。症状が軽いことも多いですが、重い下痢が起こることがあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡することもあります。

発生状況

 12月15日付で公表されたWHOの情報によりますと、コンゴ民主共和国の保健省は全国規模でコレラの集団発生が続いていることをWHOに報告しました。全国的には縮小の傾向にありますが、現在も、たくさんの患者が報告されている地域があります。

 2015年以降、コンゴ民主共和国では患者19,705人が報告されました。11月29日現在、South Kivu (南キヴ:4,906人)、ex-Katanga 広域(カタンガ:4,565人)、Maniema (マニエマ:3,971人)、North Kivu (北キヴ:3,294人)、ex-Oriental (広域オリエンタル:2,969人) の各地域から患者が報告されています。ブルンジからの難民を迎え入れるキャンプが存在するため、現在も多数の患者が報告され、特に南キブ州では懸念される状況です。また、マニエマ州における流行は、キンシャサにも感染の影響が及んだ2011年のコレラ流行の時にみられたように、他の行政地区にも広がる可能性が懸念されています。

公衆衛生上の取り組み

 この流行に対してコンゴ民主共和国は、WHOおよび支援団体とともに、感染が流行する地域における調査活動、患者管理、健康の維持・推進活動を精力的に行っています。さらに、選定地域ではコレラ治療センターが機能強化されています。

 水の塩素消毒のような上水道および衛生環境への取り組みが行われています。(コレラ対策への)啓蒙活動および健康教育活動も続けられています。

 保健省とWHOは、南キブ州、マニエマ州およびキサンガニとの間で合同評価会議を開きました。そこでの推奨事項に続いて、感染制御および対策の計画が更新および作成されました。 WHOは、感染の予防と制御への対策を実施するための技術支援と手配活動を行っています。経口コレラワクチン・キャンペーンの実施が、国の行政当局との間で検討されています。

WHOからのアドバイス

 WHOは、現在、利用可能な情報に基づく判断として、コレラの感染が流行する如何なる国に対しても渡航や貿易の制限を勧めてはいません。

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 コンゴ民主共和へ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、以下の対策を行ってください。
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飲料水や歯みがき、うがいの水にはミネラルウォーターを使うか、十分に沸騰させた水を使うこと。氷は生水から作られている可能性があるので食べないこと。
食事は加熱されたものを、冷めないうちに食べること。
食事の前、トイレの後には石けんと水で十分に手洗いすること。
下痢になった場合、以下の作り方で作った水を十分にとり、できるだけ早く医療機関で診療を受けること。

感染症情報:食べ物・水にご注意を! コレラ

出典

WHO. Disease Outbreak News. 15 December 2015
Cholera - Democratic Republic of the Congo
http://www.who.int/csr/don/15-december-2015-cholera-drc/en/